ドゥカティの2022年上半期の売上高が過去最高に 「ムルティストラーダV4」がベストセラーバイクに
ドゥカティは、2022年上半期の納車台数、売上高、営業利益を発表しました。今回の発表よると2022年上半期の売上高は過去最高の5億4200万ユーロ、ドゥカティが上半期に記録した最高額となったようです。
堅調な売上を記録したドゥカティ
ドゥカティは、2022年上半期の納車台数、売上高、営業利益を発表しました。

今回の発表によるとドゥカティは継続的な供給・物流危機がもたらす困難にもかかわらず、合計3万3265台の二輪車を納入し、売上高は5.4%増加、過去最高の5億4200万ユーロ、ドゥカティが上半期に記録した最高額に達しました。
また、最大の市場となるイタリアでの台数は6028台、次いで北米が5239台、ドイツが3745台、フランスが2647台と続き、中国での販売台数も2411台(+12%)と大きな伸びを示しました。
なお、モデル別の統計によると、2022年上半期の販売台数は、ムルティストラーダV4が6139台で最多で、次いでモンスターが4776台、スクランブラー800ファミリーが3999台と続いています。
今回の発表に際し、CEOのクラウディオ・ドメニカリ氏、CFO(最高経営責任者)ヘニング・イエンス氏は次のようにコメントしています。
■クラウディオ・ドメニカリCEO

「2021年は、納車台数、売上高、営業利益ともに過去最高の結果となり、ドゥカティにとって記録的な年となりました。2022年は、より困難な年になることが判明しています。上半期末時点で2021年同期比86%増となる受注ポートフォリオが示すように、愛好家の方々の強い需要にもかかわらず、物流・供給の世界における強い不連続性が残っています。
しかしながら、このような状況を考慮し、特に上半期で過去最高を記録した売上高の面では、満足のいく結果を得ることができました。また、ドゥカティをご愛顧いただいているすべてのお客様に改めて感謝申し上げるとともに、納車まで必要以上にお待ちいただくことになったことをお詫び申し上げます」。
■ヘニング・イエンスCFO
「2022年上半期のドゥカティの財務実績は、前年度と比較して、再び堅調な改善を示しています。大幅な原材料費の高騰や部品不足など、サプライチェーンにおける予測不可能な課題を考慮すると、この結果は、当社の財務基盤の高い回復力と業務の柔軟性を証明するものです。
売上高は、顧客からの非常に高い需要に支えられ、542 百万ユーロとなり、新記録を達成しました。また、固定費削減と利益率の改善により、営業利益は前年同期の 59 百万ユーロから 68 百万ユーロに 14.8%増加しました。非常に強固な流動性を背景に、魅力的なプレミアム製品を新たに投入し、ドゥカティの質的成長に向けた投資を継続します」。