4日間のレースウィークがスタート

　皆さんこんにちは。今回はCIV(イタリア選手権)ムジェロラウンドについて、お話したいと思います。

　まずCIVなのですが、以前の記事でも説明しましたがSS600クラス（日本でいうST600）に、今回のムジェロと最終戦のイモラにスポット参戦することになりました。

　CIVは木曜日からスポーツ走行があり、レースウィークは4日間となります。

　木曜日はスポーツ走行のみ。金曜日は午前中にスポーツ走行があり、午後は予選1回目、土曜日は予選2回目とレース1、日曜日は朝のフリー走行とレース2というスケジュール。比較的長いレースウィークとなっています。

　まずは木曜日の走行ですが、前回のテストから更に改良された新しい仕様のサスペンションのテストをおこない、そこからセットアップを更に詰めていきました。タイムも中古タイヤながら自己ベスト近くまで出すことができたので、比較的感触が良い感じで初日を終えることができました。

　2日目となる金曜日はしっかりとタイムを出せるように、走り方やエンジンのセットアップを午前中の走行でおこない、1回目の予選に臨みました。

　天気予報では土曜日は大雨となる予報だったので、1本目の予選でしっかりとタイムを出すことがポイントとなることは明らかな状況。予選ではしっかりとタイムアタックができるポジションを見つけ、自己ベストを1秒近く更新することができました。

　その後、リアタイヤを交換し再びアタックし、更にタイムを更新することができたのですが、トップと1秒差の14番手で予選が終了。順位は悔しいものとなりましたが、チーム的にはとても嬉しいラップタイムだったようで、予選でのパフォーマンスを喜んでくれました。

　また、平均してしっかりとタイムを出せていることもあり、決勝に向けての大きな自信となりました。

　土曜日は朝から台風のような大荒れの天気となり、2回目の予選は天候不良により中止。ピットボックスがなかった私達のチームは、ひたすらテントが飛ばされないようにすることに精一杯。午後から晴れて、路面もドライ方向に乾いていきましたが、レース1は、とても中途半端なコンディションとなり、前後レインタイヤで行くライダーもいればフロントはレイン、リアはスリックタイヤで行くライダーもいる状況。

　私は特にチャンピオンシップを争っている訳でもないので、前後スリックタイヤで様子を見ることにしました。

　スタートしてからは、前半はやはり路面がだいぶ濡れていて、レインタイヤのライダーの方が強かったのですが、中盤から後半にかけてライン上が乾いてくると、スリックタイヤの本領を発揮していくことができました。

　正直レース中の順位は気にせず、淡々と走っていましたが、気がつけば最終的に6位でチェッカー。レース終了後、チームは大喜びで、初参戦にして6位という結果は、チームにとって嬉しい誤算だったようです。

　日曜日のレース2は完全ドライとなりました。スタートは成功し、オープニングラップを8位で終えますが、その直後の1コーナーで後続のライダーに追突されてしまい、グラベルに入ってなんとか転倒を逃れようとしましたが思った以上に速度が出ていて、グラベルで転倒。

　クラッチが折れてしまったため再スタートできず、リタイアとなりました。

　また、レース自体も、その追突してきたライダーの怪我が深刻で、すぐさま赤旗中断。ドクターヘリが飛ぶなど、時間がかかってしまい、レースのリスタートは19時となりました。

　私はその時点でリタイア届を出していたので出走しませんでしたが、2回目のスタート直後も転倒が相次ぎ、1周もしないうちに赤旗。そのまま日没となったため、結局レース2は中止され、不成立となりました。

　正式結果は、レース1が6位、レース2が不成立と、なんともいえないレースウィークでしたが、まずは自分自身に怪我がなかったこと、そして私に追突して大きく転倒し、ドクターヘリで運ばれていったライダーも峠は越え、意識が戻ったということなので、まずはよかったと思います。

　次戦はイモララウンドとなりますが、スーパースポーツ世界選手権でも走ったことのあるサーキットなので、更に上位を狙っていきたいと思います。