眩しすぎて迷惑をかけてない!? バイクのヘッドライトの光軸のズレを直す方法とは

対向車や後続からのヘッドライトの光が眩しくて、目が眩んだという経験がある人も多いと思います。その原因は光軸のズレが大半。今回は、そんな光軸について解説していきます。

ヘッドライトの光軸とは?

 バイクのヘッドライトは夜間に前方を照らすなど、昼夜問わず自車位置をアピールすることで事故を防止し、安全性の向上にも役立っています。しかしそれは、正しく整備されている場合の話。

 光軸がズレていると、対向車や後続からのヘッドライトの光が眩しくて、目が眩んでしまいます。そうなると、事故を防ぐどころか、逆に周囲を危険に晒すこともあり得ます。今回は、そんな光軸について解説していきます。

光軸がズレていると周囲を危険に晒す恐れもあるバイクのヘッドライト
光軸がズレていると周囲を危険に晒す恐れもあるバイクのヘッドライト

 バイクのヘッドライトは、適当に前方を照らしているわけではありません。ヘッドライトの光には光軸という基準があって、その基準に合うように装着されています。

 光軸というのは、その名の通りヘッドライトの光の中心線のこと。光を拡散することなく一本の直線で光が出る、レーザービームをイメージすると分かりやすいでしょう。

 とはいえヘッドライトなど、バイクに使用されるライトは光軸を中心に、ある程度の広がりがあるので、光軸自体を明確に確認することは困難ですが、よく見ると真ん中に光が一番強い部分が見えると思います。また、光軸の周りも無制限に広がっている訳ではありません。ある程度の範囲に限定することで、前方から来るバイクやクルマ、歩行者が眩しくないような構造に調整されているのです。

 ヘッドライトのレンズ部分をよく見ると、細かいくぼみや線があり、内部はリフレクターと呼ばれるお椀状のパーツが採用されていますが、これらは光軸を出して、適切に光を分散させるために付けられています。なお、最近主流のLEDレンズはツルッとした球体ですが、内部の構造などによって同様に、適切な配光になるよう工夫されています。

光軸の基準とは?

 ヘッドライトは夜間走行時に前方を照らしたり、自車位置をアピールする重要な役割を担う一方で、スポットライトのようなものなので、光の向きがズレていると周囲を危険に晒してしまいます。そのため、光軸には基準が定められています。

バイクのヘッドライトの光軸には基準がある
バイクのヘッドライトの光軸には基準がある

 具体的には車検時の光軸検査の規定を見ていきましょう。

 検査の基準は、ハイビームで1mを照らした場合と10m離れて照らした場合の差を比較した際に、以下の条件に当てはまっている必要があります。

 ・左右方向:それぞれ270mm以内
 ・上方向:100mm以内
 ・下方向:地上からヘッドライトまでの高さの20%以内

 このように細かく規定されていますが、とくに上方向は光軸が対向車や歩行者の目を眩ませてしまう一番の要因となるので、厳しい基準になっています。

 そのほかにも、ヘッドライトには様々な基準があって、光量は1万5000カンデラ以上、灯火の色は白(平成17年12月31日以前に製造されたバイクは淡黄色も可)など、細かく決められています。

 ちなみに現在、車検ではハイビームからロービームでの検査に移行されていますが、基本的な基準はほぼ同様。車検のないバイクについては基準が定められているのみで検査は無いのが実情ですが、原付でも主光は下向きなど、概要的には同様です。

光軸がズレる理由とその対処法

 バイクでもクルマでも、光軸がずれることは珍しくありません。

 その最大の原因は振動ですが、事故まではいかなくても、何かに当たったぐらいの衝撃でズレることもあります。バイクの場合はヘッドライトのユニットが、左右のステーだけで固定されていることも多く、なおさらです。

 また社外品のHIDキットやLEDバルブへの交換が原因となることも。

 内部のリフレクターは純正バルブの形状に合わせて作られていて、正確な光軸となるようになっているのですが、社外品では基本となる発光部の位置や形状が異なることも多く、これが光軸のズレにつながることもあるのです。そのため、社外品に交換する際は、光軸がズレていないかどうかも併せて確認するようにしましょう。

バイクのヘッドライトの光軸がズレていないかは自分で調べる事ができる
バイクのヘッドライトの光軸がズレていないかは自分で調べる事ができる

 なお、光軸のズレはクルマの場合は光の分布を専用のテスターで確認するので自分では難しいのですが、バイクの場合は比較的簡単です。

 前述したように、車検で1mと10mでの照らす位置のズレを確認するのと同様に、自分でおこなう場合はバイクにまたがった状態で壁にライトを当ててみます。まずは10mから始めて、だんだん近付いて行った方がわかりやすいでしょう。ライトを当てると壁には横一直線の境目が出るので、そのなかで一番明るい部分にテープなどで目印を付けておき、バイクを動かしてそのズレを確認してください。

 そして、ズレていればライトを固定しているボルトを緩め、照らしている位置を調整しましょう。

 作業に自信がなかったり、うまく調整できない場合はショップやディーラーにお願いすることがおススメ。半年に1度ぐらいの割合で、この確認を行なう事がベストですが、普段バイクに乗っている際に、赤信号で止まったときに前のクルマのどのあたりを照らしているのかを意識して見るようにすると、ズレを発見しやすくなります。

【画像】周囲に迷惑かけてない?バイクのヘッドライトの光軸を画像で見る(10枚)

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