鉄? アルミ? 他にもある? バイクのパーツに使われている金属のメリット・デメリットを徹底解説
宇宙でも使われる夢の素材!? チタンもバイクに使われている金属
チタンというのは宇宙産業やレース車両で使われたりするイメージで、ちょっとした憧れの素材という人も多いでしょう。
バイクではエキパイやマフラー、ボルトなどに使われており、メリットとしては鉄と比べて軽さは約6割、強度は約2倍。そのほか腐食に強く、耐熱性にも優れています。
原子力発電所の炉にも使われているのは、これらのメリットゆえ。また、ドレスアップ的には、マフラーやエキパイに使用すると虹色に焼ける、いわゆるチタン焼けもメリットのひとつと言えます。

一方で、ノーマル車両にはほとんど採用されていない事からも分かるように、デメリットが多いのもチタンの特徴。
まずは高価なことで、チタン鉱石からチタンを取り出すのに非常に手間がかかるのと、電気を大量に消費するのが理由です。
そして一番問題なのが、加工が大変なこと。鉄のように熱で溶かして型に流し込むことはできず、溶接も専用の溶接機と高い技術が必要となります。
また、強度が高いと前述しましたが、剛性は低いのでしなりやすく、製品の精度が出しにくいなどのデメリットもあります。
加工がしにくいというのはチタン製のエキパイを見ると一目瞭然で、輪切りにしたパイプを溶接でつなぎ合わせて作られている場合もあります。
自転車にも使われる憧れの素材、モリブデン鋼もバイクに採用
モリブデン鋼は自転車のフレーム、クルマではフライホイール、バイクでは左右のフォークを結びホイールを固定しているアクスルシャフトに使用されていて、チタン同様にチューニングパーツのイメージが強い素材です。
アクスルシャフトで度々耳にする「クロモリ」はクロムモリブデンの略で、鉄にクロムとモリブデンを添加して作るため、高価というほどではありません。
クロームとモリブデンの配合量によって特性が変わりますが、一般的なのはSCM435と呼ばれるものです。

まずメリットは焼入れや焼戻しができるので、強度や耐摩耗性は高く、しなりを与えることも可能な点。加工がしやすいのもメリットで、バイクのアクスルシャフトに使用されることが多いのはこのためです。
ちなみにクロモリ鋼のアクスルシャフトは社外のチューニングパーツというイメージが強くありますが、最近は大排気量スポーツバイクに純正採用されています。
なお、鉄以外の金属としてステレンスも挙げられますが、ステンレスは硬くて、錆びにくいのでバイク部品の素材としてうって付けのように思えますが、実際はあまり使われていません。
理由は硬いため加工が大変なのと、振動などが加わり続けると割れやすいから。硬いのに振動を受けると割れる理由は、せんべいを思い浮かべると分かりやすいと思います。
また電蝕という現象も問題で、鉄と接しているとイオン差の問題でサビが発生しやすくなってしまいます。そのため、バイクであればマフラーやブレーキディスクに使われる程度で、あまり採用されていないのが実情です。









