特許のバランスアシストシステム技術で倒れにくい三輪の特定原付ストリーモ「S01JTA」 近藤スパ太郎が試乗リポート!
ホンダの社内ベンチャーからスタートし、2021年にカーブアウトして創業したストリーモの特定小型原付「S01JTA」に試乗した近藤スパ太郎さんによるリポートをお送りします。
ストリーモの特定原付「S01JTA」はこんな車両!
こんにちは! 電動モビリティに興味津々の近藤スパ太郎です。なにしろ今、最新技術や最新機能を投入した個性豊かな車両が次から次へと登場する電動モビリティが熱くて面白く、正しく電動モビリティの過渡期なんです。

今回は、ホンダの社内ベンチャーからスタートし、2021年にカーブアウトして創業したストリーモの特定原付「S01JTA」に試乗しました!
ストリーモは「立乗り三輪モビリティ」を開発している墨田区にあるメーカーで、代表の森庸太朗氏はじめ、開発陣はホンダで二輪車開発をしてきた方達。車両開発の着眼点、誰もが乗りやすい仕上げからは“ホンダっぽさ”を感じました。
独自のバランスアシストシステム技術で倒れにくく、折り畳んでコンパクトに収納でき、荷物積載性も確保した実用性の高い「S01JTA」のスパ太郎リポートをお届けします。

S01JTAはフロント一輪リヤ二輪の三輪電動キックボード。前後タイヤに10インチのタイヤを採用し、フロントタイヤの内側に小型ながらもトルクのあるインホイールモーターを搭載した前輪駆動式となっています。

バッテリーやコントローラーはハンドルのステム内に納められてスッキリしたデザイン。オプションの専用キャリアを付ければ、リヤタイヤの間に市販の大型カゴやトップボックスの搭載が可能で、日常使いでの利便性も配慮されていて、もちろん国土交通省が定める「性能等確認制度」をクリアした車両です。
ステップボードが広く両足を横に揃えて乗車するのですが、三輪構造が持つ安定感と、特許取得のセンサーの恩恵を直ぐに実感できます。なにしろステップボードに立ったままハンドルから手を放しても自立するんです(公道ではダメですよ)。
ハンドルとステムが左右に傾きますが、手を放すとハンドルが戻って自立を保ちます。「おぉ~、スゴイ!」。つまり停車中もステップボードに立ったままでOK、信号待ちの度に足を路面に付かなくて良いのです。
コーナリングは少しだけコツが必要
三輪構造のため、曲がる時、コーナリング走行は少しだけ慣れが必要です。二輪車は倒れる方向にハンドルを切る操舵でバランスをとるが、そもそもS01JTAは倒れません。
足を乗せるステップボードは路面に平行でリーンはしないため、操舵角とハンドルステムの傾きで曲がります。ボクが「ん?」と戸惑って乗っていると、「曲がりたい方向におへそを向けると自然体で曲がれますよ」とストリーモのスタッフが教えてくれました。「おぉ、なるほど!」。普段バイクや自転車に乗っていない人の方が直ぐに慣れるそうですが、日常の移動がバイクのボクでも、1~2分で違和感なく乗れるようになりました。
いやいや慣れてしまえば、独特なコーナリングはとても面白い。走行の感覚はスキーのターンに似ていて、走行音もなくメチャクチャ快適!
スロットルは初心者でも扱いやすいレバー式で、このレバー操作も繊細な速度調整がしやすい。

走行モードは20km/hと12km/h、6km/hの3つから選べます。因みに車道か自転車レーンを走るのが基本で、6km/hモードは特例特定原付のモードとして、このモード時のみ“自転車走行可”の表示がある歩道を走る事ができます。※特定原付の交通ルールについては最後に記載
「段差超え」も安心
「これはイイね!」と感じた点も多数あります。一番は車道から歩道に乗り上げる段差です。二輪車で鋭角に侵入すると、前輪がズルッ! となって転んでしまう原因にもなりますが、ストリーモは鋭角に進入しても何も起きません。凸凹越えも5センチまでは問題ないそうです。
後進ボタンを押すと、時速1km/hでゆっくりとバックします。例えば駐輪場から出す時や、とても狭い場所でのUターンでとても便利です。
さらに驚いたのが「坂道発進機能」。小型の電動モビリティの場合、ブレーキを掛けている時はモーターパワーが遮断される設計が多いですが、急な上り坂の途中で停車すると、下がらない様にブレーキを掛けたままスロットルを開ける事ができず、四苦八苦してしまうのです。
対してストリーモは、急坂でブレーキを掛けたままでもスロットル操作ができスムーズに発進できます。しかも最大登坂可能勾配は21%もあります。これだけライダーに気遣い満載の車両、ボクは初めて出会いました!

そして車両とスマートフォンをBluetoothで繋げば、オドやトリップ、走行可能距離などがスマートフォンに表示されます。各走行モードの加速パワーを好みに変更することも可能です。

さらにはワンタッチでコンパクトに折り畳んで、キャリーの様に持ち運んだり、立てて収納する事も可能。

ハンドルステムに収められた約3kgのバッテリーは着脱可能で、充電は家庭用の100V電源で車両に搭載したままでも外してもOK。約3.5時間でフルチャージできます。
またスペックに記載の「一充電走行距離:30km」は、体重75kgのライダーが走った実測値だそう。最高速が20km/hの立ち乗りの特定原付という車両特性から、30kmも走れるのであれば、日常使いでは問題ないでしょう。メーターパネルの右側、ステム右側面には1AのUSB Type Cソケットも備えられています。
走行性能だけでなく最新技術や工夫をふんだんに投入して、使い勝手にも細かく配慮されている点からは、元ホンダの開発者の拘りが感じられます。














