長崎市「出島」で“大人の”お子様ランチ!? 『長崎内外倶楽部レストラン』のトルコライスに松浦産の鯵が!! 美味しいアジフライを求めて走る旅

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。長崎市の「出島」にある「長崎内外倶楽部レストラン」を訪れました。

長崎名物・ご当地洋食「トルコライス」に松浦産の鯵が!!

 美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)がやって来たのは長崎県長崎市です。能楽師の大倉正之助さんが主催する新作能「長崎の郵便配達」の長崎初演にオフィシャルカメラマンとして同行しています。

 大倉正之助さんは、ヤマハ「MT-01」や「FJR1300」、カワサキ「Z2」などのバイクを所有しており、公演にバイクで行くことも少なくありません。

 この新作能は同じタイトルの映画「長崎の郵便配達」(監督:川瀬美香)を基に大倉さんが書き上げました。長崎市市民会館に能舞台を設営して行われた新作能の公演は大成功でした。

 翌日、午前中に平和公園などを巡って撮影を済ませ、午後は予定無し! ということで、長崎の街に繰り出します。まずは昼ごはんということで、長崎名物を検索します。

 長崎県には「アジフライの聖地・松浦」がありますが、長崎市の名物と言えば「ちゃんぽん」に「皿うどん」がまず思い浮かびます。

 ほかに何かないかと調べてみると「トルコライス」が出てきました。ピラフとナポリタンスパゲッティ、デミグラスソースのかかったトンカツがワンプレートに盛られた「大人のお子様ランチ」です。

 1950年代に市内の洋食レストランから広まったと言われており、現在では県内200店舗ほどで食べることができるそうです。

 当然、アレンジメニューで海鮮を使ったものもあるはず……と思いつき、さらに検索するとアジフライのトルコライスが見つかりました。しかも市内にもあります。これは行くしかありません。

「長崎内外倶楽部レストラン」の「長崎県産アジフライのトルコライス」は、トンカツの代わりにアジフライとエビフライが乗ったトルコライス
「長崎内外倶楽部レストラン」の「長崎県産アジフライのトルコライス」は、トンカツの代わりにアジフライとエビフライが乗ったトルコライス

 向かった先は「出島」です。鎖国していた江戸時代に唯一海外との交易が許された人工島です。1636年に完成し、主にオランダと交易をしていましたが1795年にオランダがフランスに占領され、日本と取引をしていた東インド会社は解散。1854年にアメリカ、イギリスとの和親条約、1858年に日米就航通商条約を結び、鎖国は終わって出島もその役目を終えました。

 明治期になると周囲を埋め立てられて島ではなくなりましたが、1990年代後半から復元事業が始まり、現在は鎖国期の建物などの見学ができます。

 そして目的の建物までやってきました。明治に建てられた建物が2棟あり、そのひとつが長崎に在留する外国人と日本人の親交の場として、1903年(明治36年)に建てられた「旧長崎内外クラブ」です。現在は「長崎内外倶楽部レストラン」として、ランチとティータイムに利用することができるのです。

 建物に入ると、明治期に建てられた洋館をそのまま使っていることがすぐに分かります。壁などは原爆の被害で崩れたそうですが、ほとんどの部分が当時のままだそうです。

 案内されたテーブル席に座ってメニューを見ます。広げた最初のページに「長崎県産ポークのトルコライス」と「長崎県産アジフライのトルコライス」が並んでいます。ベーシックなポークのトルコライスもかなり美味しそうですが、ここは使命感を持って「長崎県産アジフライのトルコライス」をお願いします。

出島の中にある「長崎内外倶楽部レストラン」。明治に建てられた旧長崎内外クラブをそのまま利用している
出島の中にある「長崎内外倶楽部レストラン」。明治に建てられた旧長崎内外クラブをそのまま利用している

 出来上がった「長崎県産アジフライのトルコライス」は、建物やレストランの雰囲気にマッチした上品な雰囲気が漂っています。とは言えアジフライが想像上に大きいです。訊くと聖地・松浦産の鯵を使ったアジフライだそうです。

 アジフライの横に控えているのは2尾のエビフライ。アジフライとエビフライにはタルタルがかかっています。その下にはナポリタンスパゲッティと、デミグラスソースがたっぷりの黄色いピラフです。

 まずはアジフライからいただきます。大きくて厚みもあります。ナイフとフォークで洋食として食べます。松浦の鯵だけに脂が乗っていて美味しいです。揚げ具合もサクサクで非の打ち所はありません。

 エビフライもプリプリでタルタルと良く合います。ナポリタンはケチャップたっぷりで、子供の頃に食べた昭和の洋食屋さんを思い出します。

 観光地なのであまり期待せずに訪れたのですが、来て良かったと思えるレストランでした。ボリュームも想像を超えていて、満腹で建物を出ました。

 平安時代から続く伝統芸能の世界に浸った後に、江戸時代を復元した出島の明治の洋館で昭和な料理を食べるという、長崎タイムトリップツアーになりました。

■長崎内外倶楽部レストラン
所在地/長崎県長崎市出島町6-1
営業時間/10:00~18:00、ランチ11:00~14:30(施設は年中無休で開場)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

【画像】長崎「出島」で見つけたワンプレートの洋食!! 「長崎内外倶楽部レストラン」のアジフライを画像で見る(24枚)

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Writer: 増井貴光

旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

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