キャンプ飯に缶詰を活用 アレンジレシピでササっと仕上げるおつまみ系の一品
積載する荷物の量が限られるバイクのキャンプツーリングでは、食材もコンパクトで持ち運びやすく、傷まない缶詰がとても便利です。ネットでもその活用方が見られ、缶詰を使ったアレンジレシピを試してみました。
缶詰のアレンジで、手軽に美味しく仕上げる
1810年に発明されたと言われる缶詰は、1795年にかの有名なフランスの皇帝ナポレオンが懸賞金をかけて保存食のアイデアを募集したところ、1804年に瓶詰めが発明され、それをもとに生まれたとのこと。日本では明治4年(1871年)にフランス人の指導のもとでイワシの油漬け缶詰を作ったのが始まりとされています。今回のキャンプツーリングで使った缶詰も、まさにいわしの油漬け、いわゆる伝統的な「オイルサーディン」です。

キャンプ地の近くのスーパーで購入した「キングオスカー」のオイルサーディンは、ノルウェー近海で獲れたいわしを使用しています。1902年に誕生した歴史あるブランドで、キングオスカー2世というノルウェーとスウェーデンの統一王から特別な許可を得て誕生したとのことで、実際に製造しているのはポーランドだとか。
日本では2010年からはごろもフーズが販売しており、2024年からパッケージがリニューアルされて、ちょっと小洒落たデザインになっていますが、今回購入したのは昔ながらの、ちょっと厳ついパッケージデザインでした。
他に用意した食材は、ブロッコリー、舞茸、ニンニク、それにオリーブオイルとスパイスソルトで、作るのはアヒージョです。スキレットを使い、オリーブオイルで食材を煮るだけの簡単料理ですが、これがまた手軽に作れてなかなか美味しいので、キャンプ飯の定番のひとつになっています。
オイルサーディンの塩気で良い塩加減に出来上がりました。ちょっとヘルシーなアヒージョでビールが進みます。

そしてもう一品、ネットで見つけたレシピを参照して、焼き鳥の缶詰(塩味)とコチュジャン、とろけるチーズで「チーズタッカルビ風」を作ってみました。
缶詰を直接火にかけるのは危険なので、コッヘルでお湯を沸かし、その中に蓋を開けた缶詰を浸けて温めます。
コチュジャンととろけるチーズを入れ、ぐつぐつ油が温まってチーズが溶けたら完成。これがビールに合わないわけがありません。
スキレットやコッヘルなどに缶詰の中身を出して、火にかけて作るのも良いでしょう。
キャンプを好むライダーの中には、小さくて持ち運びやすい缶詰を使った料理が定番になっている人も多いのではないかと思います。近年は缶詰の種類も味もバリエーションが豊富なので、それらを使って楽しむ、色々なレシピやアレンジを見てみたいものです。