今では乗ったことがない人のほうが多いかも?? ダイレクトな乗り味にファンは多い!! 燃料供給総装置「キャブレター」とは?
バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「キャブレター」についてです。
2008年を境に激減!
キャブレターとは霧状にしたガソリンと空気を混ぜ(混合気)、エンジンに送り込むパーツで、「気化器」ともいいます。

スロットル操作によってキャブレター内に負圧が発生し、空気が流入します。さらに、キャブレター底部のフロートチャンバーに溜まったガソリンも負圧によって吸い上げられ、ガソリンと混ぜ合わさって混合気となって燃焼室に送り込まれるのです。
現在、バイクの吸気装置の主流はフューエルインジェクション(F.I.)です。コンピューターによって制御されているため、現在の厳しい排ガス規制をクリアすることができます。
対してキャブレターは電気を一切使わず、スロットル操作によって動くアナログな機械です。天候や気温、ライダーのスロットル操作の癖など、あらゆるシーンに対応するF.I.に比べると、キャブレターは性能や扱いやすさではかないません。しかし、スロットル操作にダイレクトに反応したり、ライダーの癖によってシビアに乗り味が変わったりするキャブレターを愛するファンは、今なお多くいるのです。