こんな食べ方はじめて!! 境港市で出会った「究極鮮度アジフライサンド」その味は!? 美味しいアジフライを求めて走る旅
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを紹介します。今回は店ではなく、鳥取県境港市で開催されたイベント『第9回みなとオアシス境港大漁祭』で見つけた「究極鮮度アジフライサンド」です。
モノ珍しさと確かな美味しさ、これはこれでアリか……
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が訪れたのは鳥取県境港市です。昨晩はお隣の米子市に宿泊し、知り合いのバーで楽しいお酒をいただいて爆睡。翌朝は意外に早起きしたので早めに宿を出発しました。「水木しげるロード」などをウロウロしてたどり着いたのは境港市の北側、境水道に沿った「境港おさかなロード」です。

何かイベントやっているなぁと少し停まって見てみると「9th みなとオアシス境港 大漁祭」と書いてあります。これは何やら面白いモノに出会えそうな予感がする! ということで駐車場の片隅にバイクを停めて会場に向かいます。
まだ始まっていないステージ脇を歩いていくと「山陰グルメが大集合」と書かれたチラシをもらいました。「海鮮いぶし丼」や「かき味噌焼きそば」など、イベントでよく見るキッチンカーや屋台の料理ではなく、大漁祭らしく海鮮を使った料理が多いようです。
さらに歩くと「アジフライ」の文字が見えたような気が……近づくと「究極鮮度アジフライサンド」とあるではないですか! これは運命の出会いかもしれません。
早速お話を聞くと、米子市内でカフェを経営するサンフクフーズが、イベント専門でアジフライサンドを展開しているとのこと。「自家製タルタルソース」と「南仏風ラタトゥイユ」の2種類があります。
筆者は朝ごはんにと、トマトのソースが美味しそうな「南仏風ラタトゥイユ」をお願いしました。アジフライは米子市の淀江漁港に水揚げされた鯵を使っているそうです。
淀江漁港を調べてみると、200年前に築港された鳥取県で一番歴史のある漁港で、タコ壷漁や一本釣りのサワラが有名だそうです。漁協のホームページを見ると鯵も多く水揚げされているとのこと。これはかなり期待できます。

テントの奥にはフライヤーがあり、その場で揚げているので揚げたてのアジフライを使った「アジフライサンド」がいただけます。
たっぷりのキャベツに熱々のアジフライが1尾分。その上に夏野菜たっぷりのラタトゥイユを乗せて「究極鮮度アジフライサンド 南仏風ラタトゥイユ」の出来上がりです。
普通サイズのアジフライは、パンに合わせて半分に切ってあります。挟まれている部分から尻尾がはみ出しているのがビジュアル的にポイント高し。見た目より身は厚くボリュームあります。
衣は揚げたてサクサクで身はホクホク。シーズンインしていることもあって脂が乗っています。アジフライに夏野菜とオリーブオイル風味のラタトゥイユはなかなか相性が良いです。さっぱりした味で朝にピッタリ。アジフライ旅としてはポイントが高い「アジフライサンド」でした。
「究極鮮度アジフライサンド」のイベント出店などの情報は、「エルフの森」という米子市内のeスポーツが楽しめるカフェのインスタで発信しているそうです。このカフェでは現状「アジフライサンド」は提供していないのでご注意を。
「大漁祭」をウロウロしていると、他にも「境港産アジフライカレー」や「アジフライバーガー」の出店もありました。特設ステージでは芸人やミュージシャンのライブ、港湾業務艇で巡る「港湾見学ツアー」などのイベントもあります。
アジフライの街でもある境港、来年の「みなとオアシス境港大漁祭」にも来られたら良いなぁなどと思いながら、会場を後にしました。

Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110