「これからもその安心を守り続けたい」ホンダの新基準原付「スーパーカブ110 Lite」について聞きました!~小野木里奈の○○○○○日和~
今回の『小野木里奈の○○○○○日和』は、ホンダが「新基準原付」に対応した新型モデル「スーパーカブ110 Lite」について、ホンダ広報担当者へのインタビュー記事をお届けします。
ずっと気になっていた「新しい原付のかたち」
皆さん、こんにちは! バイク好き女優の小野木里奈です。
今回は、2025年4月から始まった「新基準原付制度」にホンダがいち早く対応した新モデル、「スーパーカブ110 Lite(ライト)」について、ホンダモーターサイクルジャパン広報担当の森口さんに話を伺いました! カブ主の私もずっと気になっていたこのモデル。それでは、いってみましょう!

まずこの「新基準原付」という言葉、初めて聞いた方も多いかもしれません。これは、排気量が125cc以下でも出力が4kW以下であれば、原付1種として扱えるという新しい制度。つまり、「ちょっとパワーはあるけれど、原付免許で乗れる」そんな新しい選択肢が生まれたのです。
「スーパーカブ110 Lite」は、森口さんいわく「ホンダの中でも、この新制度にいち早く適合した最初のモデル」なのだそう。
もともと50ccモデルは排ガス規制をクリアして量産・市販化するのが難しくなっており、「スーパーカブ110」をベースに、出力を抑えて原付1種として登録できるよう設計されたそうです。名前こそ「ライト」ですが、その存在はホンダにとっても新しい時代の幕開けを象徴するモデルだと言えます。

排気量110ccのエンジンを搭載しているとはいえ、出力は控えめ。森口さんは「発進や加速の強さは穏やかに感じるように細かなセッティングを重ねました」と話してくれました。
実際に乗ってみると、スタートの瞬間から「あのカブらしい優しさ」が健在しているんだそう。でも坂道や信号ダッシュでは、確かなトルクを感じるようです。
「今までの50ccカブに慣れている方でも違和感がないように」との言葉通り、乗り味はあくまで自然。パワーアップしつつも「手の内に収まる感覚」がしっかり残されています。
街乗りのペースに寄り添いながら、ちょっとした坂道もストレスなく進んでいける。このあたりのバランス感覚は、さすがホンダが誇る「スーパーカブ」ファミリーです!
「スーパーカブ110 Lite」は、従来の50ccモデルと見た目こそ似ていますが、実は中身がしっかり進化しています。フロントにはABS付きディスクブレーキを採用し、安全性がぐんと向上。これまでのドラムブレーキ仕様と比べても制動力と安定感は段違いです。
また、足まわりにはキャストホイール+チューブレスタイヤを採用してパンク修理やメンテナンスの手間も軽減され、日常使いがますます快適になっています。
こうした装備の進化もあり、価格は従来の「スーパーカブ50」よりやや上がっていますが(34万1000円・消費税10%込み)、森口さんは「その分、安全性や質感を感じていただけるはず」と胸を張ります。
初めてバイクに乗る、もしくはクルマの免許しか持っていない、という人にも強くオススメしたいモデルなんだそうです。
「原付免許や普通自動車免許で気軽に乗れる“日常の足”として、多くの方に安心して使ってもらいたい」とのこと。

日本国内で原付1種の保有台数は約418万台もあるんだそうです。つまり、それだけ多くの人にとって、原付は生活に欠かせない移動手段。排ガス規制の影響で50ccモデルが減っていく中、「これからも原付ライフを続けたい」というユーザーの期待に応えたのが、「スーパーカブ110 Lite」なのです。
注意点として、あくまでも原付1種であることを忘れてはいけません。法定速度は30km/h、2人乗り不可、2段階右折ありと、従来の50cc原付と同じルールが適用されます。
最近「原付2種まで乗れるようになった」と誤解している声もあるそうですが、それは誤り。ルールを守って、安全に楽しむのが何より大切です。

森口さんは最後に、こう語ってくれました。
「原付1種は、生活の中で“走る道具”として長く愛されてきました。だからこそ、これからもその安心を守り続けたい。ホンダはこのスーパーカブ110 Liteをはじめ、スクータータイプやビジネスモデル、クロスカブなど、4機種を新基準原付として展開しています。これからも皆さんの生活のそばに寄り添う存在でありたいと思っています」
ホンダの「守りながら進化する姿勢」がぎゅっと詰まった新しい「スーパーカブ」は、最初の1台としても、毎日の足としても、きっと頼もしいパートナーになるはず。
「新しい原付のかたち」が気になる人はぜひチェックしてみてください。
それでは、また次の月曜日にお会いしましょう!
Writer: 小野木里奈
女優。両親の影響で幼い頃にはバイクに憧れを持ち、23歳で大型バイクの免許を取得。いつか自分もお気に入りのバイクを見つけて、友達とツーリングに行くのが夢。初心者の立場で感じたことを素直に発信する。









