「誰トク!?」な魔改造チャリ爆誕 「逆に漕いでも前に進む」究極のムダDIY動画に反響
一般的な自転車は、ペダルを逆に漕いでもバックすることはなく、ましてや前に進むこともありません。そんな常識を覆す(!?)魔改造自転車を誕生させてしまったDIY動画に注目が集まっています。
意図はよくわからないが、面白ければヨシ!
誰もが気軽に乗ることができる自転車の利便性を支えているパーツのひとつに「フリーホイール」があります。一般的には後輪のギアの内部に格納されているフリーホイールは、一方向だけに回転して反対には回らないラチェット機構を利用して、ペダル(クランク)と車輪の動きを不要な時に切り離すことができる装置です。

そのおかげで、ペダルを逆に漕いでも「空回り」するだけで、ペダルの回転を止めても車輪だけが回り続けることを可能にしました。この装置が無ければ、思うように自転車に乗れない人が続出していたかもしれません。
一方、ペダルと車輪の動きが一致する仕組みを「固定ギア」と呼びます。10数年ほど前にストリートでも固定ギアの自転車(いわゆるピストバイク)が大ブームを巻き起こしたことは記憶に新しいところです。競輪などトラック競技用の自転車にブレーキを装備して、颯爽と走るライダーを当時はたくさん見かけました。
競技用はシングルかつ固定ギアの自転車がほとんどのため、ペダルをグッと止めることでブレーキにもなります。アメリカなどではメッセンジャーが固定ギアの自転車を乗りこなし、スケボーにも通じる独自のカルチャーに憧れた若者が多かったようです。
しかし日本の街中で自転車に乗るならば、やはり変速機付きのフリーホイールが理にかなっています。
そんな中、「ペダルを逆に漕いでも前進する自転車」を思いついてしまった、魔改造自転車のDIY動画に注目が集まっています。
動画主は市販のシティサイクルを用意し、チェーンとチェーンリング、コグ(後輪のスプロケット)、ペダルを取り外します。そしてサイズ違いのコグを2つ連結し、後輪に再度取り付けます。チェーンリングも2重にし、なんとなく狙いが見えてきます。
ちなみに、すべて廃パーツを利用しており、お財布に優しく、かつ地味に環境に配慮している(?)点も注目ですが、それはさておき、あっという間に2枚仕様の駆動部が完成しました。
本体に装着し、チェーンを巡らせます。交差するチェーンが干渉しないよう、チェーンステーをカットして細工し、簡易的なプラスチックのカバーも取り付けます。
そもそものアイデアが謎ではあるものの、「普通に漕いでも逆に漕いでも“前に進む”自転車」が爆誕しました。
一体なんのために? と問われても困ってしまうシロモノですが、遊び心は感じられます。ある意味、固定ギアよりも足に優しくないかもしれない、なんとも不思議な魔改造自転車なのです。



















