「第3のエンジン冷却方式」!? “空冷”、“水冷”だけじゃない!! スズキが採用することで知られる「油冷」とは?
バイクのエンジンの冷却方式は「水冷」と「空冷」の2種類が主流ですが、スズキはかつて、大排気量のスーパースポーツやネイキッドに独自の「油冷エンジン」を搭載していました。文字通りオイルでエンジンを冷やしますが、なぜこのような冷却方式を選んだのでしょうか?
油冷といえばスズキ!
バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「油冷」についてです。
油冷とは、エンジンの冷却方式の一種で、厳密には空冷の派生方式といえるものです。
エンジンオイルの役割として、もともと「エンジンの冷却」がありますが、油冷では「エンジンオイルによる冷却」を通常の空冷以上に積極的に行うように設計されています。

代表的なのがスズキの油冷エンジン「SACS(Suzuki Advanced Cooling System)」で、最も熱を持つシリンダーヘッド裏側に通常の空冷エンジンよりも多くのエンジンオイルを吹き付けることで、効果的にエンジンを冷却します。
見た目の特徴としては、空冷エンジンよりも細かなフィンや大型オイルクーラーの装備などが挙げられます。
メリットは水冷エンジンよりも軽く、空冷エンジンよりも高出力を出せるという点で、1980年から1990年代前半にかけて、スズキはレース用バイクをはじめ、さまざまなモデルに積極的に採用していました。
現行モデルではさらに進化を遂げた「SOCS(Suzuki Oil Cooling System)」がVストローム250SXやジクサー250に採用されています。
そのほか、現在ではドゥカティやBMW Motorrad、ハーレーなども「空油冷エンジン」として、数モデルをリリースしています。
















