カワサキの「2気筒マシン」がスチームパンク調のダイナソーマシンに大変身! タイのイベントに登場した唯一無二の存在感を放つカスタムバイクとは?
2年1度開催されるアジアを代表するカスタムイベント「バンコクホットロッドカスタムショー2026」。その第6回目となる会場に展示されたカスタムマシンを紹介します。
これぞアジアと痛感させられる発想とカタチ! これが見れるのも海外イベントの楽しみ!
熱気溢れる「バンコクホットロッドカスタムショー」において、ひと際目立つバイクエリアの始まる角に展示され、来場者の視線を釘付けにしていた一台の車両がありました。
それは、心臓部であるエンジンを除くほぼすべてのパーツをフルスクラッチで製作した、文字通りの「モンスターマシン」。会場内でも圧倒的な個性を放つそのシルエットは、見る者すべてを瞬時にその独自の世界観へと引き込む強烈な存在感を醸し出していました。
カワサキの輸出モデル「KZ750」をベースにしたこのカスタムバイクは、並列2気筒エンジンならではの美しいシンメトリー(左右対称)デザインを最大限に活かした、見事なフレームワークで構築されています。
さらに驚くべきはフレームの随所に施されたドリルド加工(穴開け)で、フロントに備わるガーターフォークに至るまで徹底的に加工の手が加えられています。
全体のフォルムは、1990年代のアメリカで一世を風靡したニュースクールスタイルのロングフォークチョッパーを踏襲しており、低く長い美麗なプロポーションを実現しています。

そして、誰もが思わず二度見してしまうこのマシンの最大のアイコンが、ヘッドライトを大胆にカバードするティラノサウルスの頭骨化石を模した造形。
このインパクト抜群の“顔”を起点とし、メインチューブには恐竜の背びれのような意匠が並び、そこから流れるようにシートレールへと繋がっています。
さらにリアフェンダー表面には恐竜の皮膚を思わせる生々しい凹凸加工が施され、まるで一本の長い尻尾のように完結しています。
このバイクを俯瞰してみると、フレームに無数に施されたドリルド加工は単なるドレスアップに留まらず、年月を経た「化石の質感」を表現するための高度な演出であることにも気付かされ、その総合的なアプローチの深さに脱帽させられます。
これほどまでにアイデンティティに満ち溢れた独創的なマシンを目の当たりにすると、既成概念に縛られず、己の自由な発想を卓越した技術で具現化することの素晴らしさを改めて痛感させられます。
これこそが日本のカスタムシーンではなかなかお目にかかれない、海外のコンテストならではの「純粋なワクワク感」と言えるでしょう。
このようなタイ、ひいては東南アジアのカスタムカルチャーが持つ無限の熱量と可能性をダイレクトに体感できることこそ、バンコクホットロッドカスタムショーの最大の魅力なのかもしれません。






