16歳で毎朝『モリワキ』に自転車で通ってバイクの乗り方を学ぶ!? ホンダ「CB1000F」モリワキ仕様で「鉄馬」初参戦!!
10年以上前の初開催から着実にファンを増やし続けているサンデーレース「鉄馬」に、ホンダ「CB1000F」モリワキ仕様(#19)で参戦した堀絢人選手に、自身もレースを楽しむライターの後藤武さんが話を伺いました。
スポーツバイクではないホンダ「CB1000F」を操る面白さ
2026年5月2日~3日にHSR九州で開催された「2026 鉄馬 with TSK 合戦の日」は、独特の熱気と親しみやすい雰囲気が同居するレースイベントです。
レース好きカメラマンのPOP近藤が自腹で現地へ出かけたくなるくらい、と言ったら多少は面白さが伝わるでしょうか。
そこで今回、目を奪われたのがモリワキの「CB1000F」(#19)と、それを駆る堀絢人選手でした。
マシンもライディングも見応え十分でしたが、取材を通じて印象に残ったのは、堀選手の飾らない人柄でした。笑顔が絵になる。その姿を撮り続けたPOP近藤が、モリワキと堀選手の声を聞きました。

ホンダ「CB1000F」をレーサーとして仕立て、若手の堀選手に託したチームは、このマシンの魅力を次のように語ります。
「ベースがスポーツバイクではないので色々な難しさがありますが、そこを試行錯誤しながら色々試して操る事の楽しさを大いに体感できる面白いバイクだと思います」
毎朝、学校前に自転車で50分通ったモリワキの駐車場
堀選手がバイクに乗り始めたのは、2021年の16歳のときです。モリワキとの縁をきっかけに、乗り始めてすぐから同社の駐車場で朝の8の字練習を重ね、バイクの乗り方を学びました。
「今も毎日継続して練習しています。乗れる環境に感謝しています。始めた当時は高校生だったので、毎朝学校前に片道50分くらいかけてモリワキに自転車で通っていました」

2022年、17歳からはHRS(ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿)に入り、「CBR250R」で練習を開始。最初は年下の速いライダーたちに周回遅れとなる最下位が続いたと言いますが、食らいついて走るうちに、やがて同じ集団で走れるようになっていきました。
「HRSには2年間在籍して、2023年、18歳のときは鈴鹿サンデーロードレースのCBR250Rドリームカップに参戦を始めました。初年度では運がよくポールポジションや表彰台を獲得することができましたが、2年目の2024年、19歳のときは思うような結果を出すことができませんでした。このままではダメだと思い取り組み方を考え直し、2025年、20歳のときには初優勝をすることができ、2026年、21歳からは鈴鹿サンデーロードレースのナショナルST600クラスにステップアップしました」
初めての1000ccクラスと初めてのレインコンディション
そんな堀選手が、モリワキレーシングのライダーとして「CB1000F」で鉄馬に挑んだのが今回です。600ccクラスのST600に取り組む若手ライダーにとって、1000ccマシンでのレースは大きな挑戦でした。

「2月頃に鉄馬に参戦させていただけることが決まり、モリワキレーシングのライダーとして走れることへの嬉しさと、自分なんかがいいのか? という気持ちがありました。600ccもまだまだ乗りこなせていない中、いきなり1000ccでモリワキレーシングのライダーとして参戦するという不安な気持ちと、森脇選手、中富選手、柳川選手といった、自分自身がバイクに乗る前から知っているような凄い方々と同じレースで走れるというわくわく感でいっぱいでした。
走り始めは暴れるマシンを抑えることが出来ずにかなり悩みましたが、土曜日にセットを変更し乗りやすくなり楽しく走ることができました。決勝は大型バイクで初のレインコンディションで、思っていたよりグリップ感はあったのですが、攻め切ることができず悔しい内容となってしまいました」
鉄馬で得た経験をST600のレースへ
堀選手にとって鉄馬は、2025年9月にメカニックとして帯同して以来、今回が2度目です。今回はライダーとしてサーキットを走り、ファンからも多くの声をかけられたといいます。

「次回以降の鉄馬もチャンスを頂けたら、またライダーとして参戦したいです。鈴鹿サンデーロードレースでは鉄馬で大先輩方から学んだことや、CB1000Fに乗って吸収した沢山の事をしっかりと発揮して、優勝目指して頑張ります」
■取材協力=モリワキエンジニアリング
(撮影=POP近藤)












