“黄色い缶”だけ!! 北海道・函館の人気バーガー店で見つけた『ラッキーガラナ専用自販機』 地元に根差したご当地バーガー 開業当初は“ライダーのクチコミ”で人気拡大!?
北海道をバイクでツーリング中に、函館で黄色い缶がぎっしり並ぶ、なんとも不思議な自動販売機を見つけました。「ラッキーガラナ」というご当地炭酸飲料で、設置場所は函館名物として知られるハンバーガー店「ラッキーピエロ 昭和店」です。北海道とガラナの意外な関係を調べながら、久しぶりに名物バーガーを味わいました。
黄色い缶の正体は? 北海道に根付いた独自のガラナ文化
北海道の函館を訪れたら、ぜひ立ち寄りたい店があります。地元で「ラッピ」の愛称で親しまれる「ラッキーピエロ」です。函館のソウルフードと呼ばれるほどの人気で、観光客だけでなく、地元の人たちにも長く愛されてきたご当地ハンバーガーチェーンです。バイクでツーリング中に、その店先でちょっと変わった自動販売機を発見しました。
ラッキーピエロは1987年に函館で創業し、現在は函館市を中心とした道南エリアに17店舗を展開しています。全国チェーンとは異なり、地域に根ざした北海道産食材へのこだわりや、注文を受けてから調理する手作りの味も人気の理由のひとつです。
メニューはハンバーガーのみならず、カレーやオムライス、ハンバーグステーキ、スパゲッティなど、じつに多彩です。
さらに面白いのが、各店舗に異なるテーマが設けられていることです。今回訪れた昭和店は「テニスレディ館」と名付けられ、往年の女性テニスプレーヤーの写真などが飾られています。
ちなみに、ラッキーピエロの創業者である王一郎氏は、公式サイトのインタビューで、「開業当初はライダーたちの口コミによって人気が広がった」と振り返っています。北海道ツーリングを楽しむライダーにとっても、昔から縁の深い店だったようです。

さて、今回の主役はハンバーガーではありません。昭和店の前に設置されていた、緑色の自動販売機です。ショーケースに見えるのは、上から下までびっしりと並んだ黄色い缶です。お茶もコーヒーも無く、すべて同じ商品という、なかなか珍しい光景です。
販売されているのは、ラッキーピエロのオリジナル炭酸飲料「ラッキーガラナ」です。容量は350mlで、取材時の価格は1缶190円でした。
自販機の上部には「感謝100万本突破!!」の大きな文字が掲げられ、店の看板商品として存在感を放っています。
缶にはラッキーピエロのロゴ、反対側には「日本一美しい函館 100万ドルの夜景」という文字と函館の夜景が描かれ、ご当地ドリンクとしてだけでなく、お土産にもよさそうなデザインです。
そもそもガラナとは、南米アマゾン地域に自生する植物の名前で、その種子から抽出したエキスを使った炭酸飲料が、ブラジルなどで親しまれてきました。ラッキーガラナもガラナエキスを使用した清涼飲料水で、独特の風味を持つガラナ飲料のひとつです。
しかしなぜ北海道でガラナ飲料がこれほど親しまれているのか? その歴史をたどると、1960年に発売された「コアップ・ガラナ」に行き着きます。
当時、海外のコーラ飲料に対抗するため、国内の中小飲料メーカーが協力して開発した商品でした。しかし、コーラが全国的に普及するにつれてガラナ飲料は次第に苦戦を強いられます。
ところが、北海道ではコーラの本格的な進出が本州より2~3年ほど遅れたとされ、その間にガラナが地域に定着し、コーラが広まった後も独自の飲料文化として残り、現在まで受け継がれてきたというわけです。
北海道でさまざまなメーカーのガラナ飲料が販売されている背景には、そんな歴史があったのです。
ということで、せっかくラッキーピエロを訪れたので、久しぶりに名物のハンバーガーを味わうことにしました。

注文したのは「ダントツ人気No.1セット」です。看板商品の「チャイニーズチキンバーガー」に、フライドポテトの「ラキポテ」とウーロン茶がセットで、店内価格は1144円でした。
チャイニーズチキンバーガーは、甘しょっぱい中華風のタレを絡めた大ぶりの鶏の唐揚げが3個も入った、ボリューム満点のハンバーガーです。たっぷりのレタスにマヨネーズ、それをゴマの付いたバンズで挟んでいます。
ひと口食べると、ずいぶんと昔に味わった記憶がよみがえってきました。中華風ではあるものの、日本人に馴染み深い醤油ダレの味わいです。
鶏肉の旨みにタレの甘みとコク、マヨネーズのまろやかさが加わり、シャキッとしたレタスが後味を軽くしてくれます。
セットのラキポテもなかなか個性的です。太めにカットしたフライドポテトに、ホワイトソースとミートソースがたっぷりかけられ、濃厚な味わいが食欲をそそります。普通のフライドポテトとはひと味違う、ラッキーピエロらしいサイドメニューです。
函館名物のハンバーガーを楽しみながら、北海道のガラナ文化にも触れられるラッキーピエロで、黄色い缶が並ぶ自販機は旅先ならではの発見でした。
函館をツーリングで訪れた際には、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。








