ボタンひとつでエンジン始動! 現在では一般的な「セルフ式スタート」とは?
バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「セルフ式スタート」についてです。
電動モーターの力でエンジンを始動させる
バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「セルフ式スタート」についてです。
セルフ式スタートとは、電動モーターの力を利用してエンジンを始動させる方式のことです。「セルフスターター」や「セルスターター」とも呼ばれ、現在のバイクでは一般的な始動方式となっています。ハンドル周辺に設けられたスタータースイッチを押すだけでエンジンを始動できるため、手軽に操作できることが大きな特徴です。

その仕組みは、バッテリーから供給される電気によってスターターモーターを回し、その回転力をクランクシャフトに伝えるというものです。
これによってエンジン内部のピストンが動き、吸気・圧縮などの行程が始まります。そして、燃料と空気の混合気に点火され、エンジンが自力で回転を続けられるようになると始動が完了します。
つまり、スターターモーターはエンジンが自力で動き始めるまでの補助をしているのです。
かつてのバイクには、足でペダルを踏み下ろしてエンジンを始動する「キック式スタート」も広く採用されていました。これに対してセルフ式スタートは、大きな力やコツを必要とせず、誰でも比較的簡単にエンジンを始動できます。
現在ではセルフ式のみを採用する車種が主流ですが、一部のオフロードバイクなどにはキック式を併用するモデルもあります。
ただし、セルフ式スタートはバッテリーの電力を利用するため、バッテリーが弱っているとスターターモーターを十分に回せず、エンジンを始動できなくなることがあります。特に長期間乗らずに放置すると、自然放電などによってバッテリーの電圧が低下する場合があります。スターターモーターの回転が普段より弱々しいと感じたら、バッテリーの状態を確認することが大切です。
Writer: 伊藤康司
二輪専門誌『ライダースクラブ』に在籍した後(~2005年)、フリーランスの二輪ライターとして活動中。メカニズムに長け、旧車から最新テクノロジー、国内外を問わず広い守備範囲でバイクを探求。機械好きが高じてメンテナンスやカスタム、レストアにいそしみ、イベントレース等のメカニックも担当する。














