「一時は諦めようかと……」錆が酷いインナーチューブが“ノーマル超え”の再生!? 「東洋硬化」はレストアの強い味方!!

ネットオークションで購入したフロントフォーク。錆が落とされているため、遠目ではそこそこきれいに見えます
分解してみると内部にはオイルが残っていました。インナーチューブ以外に被害がなかったので、ホッとしました
東洋硬化に依頼する場合は、フォークを分解してインナーチューブだけを送るのが基本です。分解できないものについては要相談です。倒立式の場合はロアブラケットが分解できないため、提携しているサスペンション業者が分解し、めっき後に組み立てる形になります
フロントフォークの受け入れと検査をしている古賀さん。多いときは1日に30本くらい依頼があるとのこと。年間で500本以上になります
ダイヤルゲージで曲がりを測定。「KM90」のインナーチューブも片方が曲がっていました。旧車は曲がっているものが多いようです
曲がりが0.05mm(5/100mm)以内になるように修正します。この範囲内であれば、再めっきと研削で残った振れも取れてしまいます
下研削して、古いめっきと錆を完全に削り落とします。錆がひどかったので、時間がかかりました
ニッケルめっきをかけます。クロムめっきに比べて皮膜が形成されるスピードがおよそ10倍。短時間で厚膜化することができます
ニッケルめっきが終わった状態。柔軟性があり、厚膜化が可能です。防錆性能も高くなります
中間研削が終わったらクロムめっきです。めっき槽にはクロム酸水溶液が満たされていて、ここにインナーチューブを入れて電気を流すと、クロムの皮膜が形成されていきます。1時間でおよそ0.02~0.03mm(2~3/100mm)程度の皮膜が作られていきます
クロムめっきが終わった直後は表面がざらついているため、表面研削を行います。マスキングされている部分にはめっきがつきません
クロムめっきが終わったら、仕上げの研削を行います。ここで最終的な仕上げ寸法にして、表面のざらつきを落とします
仕上げのバフ研磨をしているところ。東洋硬化の磨き技術は高いことで知られていて、まれに新品のインナーチューブを再めっきして欲しいという依頼が来ることもあるそうです
再めっきが終わった「KM90」のインナーチューブ。当初の錆だらけの状態が信じられないほど、きれいになりました
カワサキのミニバイク「KM90」
ネットオークションで購入したフロントフォーク。錆がひどく、めっきもめくれ上がっています。おそらく屋外で長い期間放置されていたのでしょう。このままでは使えません
美しいだけでなく、ニッケルめっきの上にクロムめっきをしているので防錆効果も高くなりました。新品以上の耐久性を確保できたことになります

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