21年目を迎えたニューオーダーチョッパーショーが示した「新秩序」とは?  新たなフェーズに入った神戸の夏

昨年に記念すべき20回を迎え、21回目となる今年は益々の盛り上がりを見せた神戸のニューオーダーチョッパーショー(以下NOCS)。その2026年の様子をここでお伝えします。

2026年、新たな流れを感じさせたNOCSで展開された光景

 去る2026年8月16日、世間一般でいう盆休みの最終日に、兵庫県神戸市の神戸国際展示場にて「ニューオーダーチョッパーショー(以下NOCS)」が開催されました。

 昨年、節目となる20回目を迎えた同ショーは、今年で21回目。今回の会場の雰囲気を見る限り、NOCSは今、明らかに新たなフェーズへと突入したと言ってよさそうです。

 アニバーサリーイヤーとなった昨年は、機械的な要素を含んだアート作品やコスプレ、クリエイターらによる多彩な作品を一堂に集めた「メカマニ・ギアギャラリー」との共同開催によってガラリと雰囲気を変えましたが、今年はそのコンセプトがさらに明確化。それがイベント全体に確かなひとつの流れを作っていたように見えました。

明確なコンセプトで生まれ変わった1号館の熱気

 それが顕著に現れたのが、昨年に「メカマニ・ギアギャラリー」のメイン会場となった神戸国際展示場1号館の雰囲気です。

千葉県からエントリーの日吉台チョッパーズによるホンダ「MB5」チョッパー。かつて横浜HCSでもベスト・ドメスティックを獲得した1台です
千葉県からエントリーの日吉台チョッパーズによるホンダ「MB5」チョッパー。かつて横浜HCSでもベスト・ドメスティックを獲得した1台です

 昨年、この会場は新たな催しゆえか、NOCSのメインである3号館とはまったく異なる空気感を纏っていましたが、今年は「メカマニ」と共に、あえて小排気量車やスーパーカブのカスタムを中心に展示を配置。

 こうした明確なコンセプト付けによって、今回はまるで小排気量車や大排気量車が入り乱れる東南アジアのカスタムショーのような熱気を感じたのが正直なところです。

 実のところ昨年は1号館に展示が割り振られた業者さんたちから不満の声がしばしば聞こえましたが、今年はそうしたネガティブな声も皆無。2026年のNOCSにおいては、1号館は1号館で、実に楽しい雰囲気に満ちていたのは間違いありません。

長年のノウハウが生きる絶妙なフロア導線と「新秩序」を掲げるNOCSの未来

 こうした熱気の要因として、今年のNOCSは当日券をあえて1号館で販売し、そこから展示を経て3号館へと観客が流れるよう導線を設定。昨年の教訓を経たこうした配慮は、21年を重ねたイベントならではの賜物といえるでしょう。

毎年、厳格なジャッジペーパーによって参加ビルダー同士が互いを審査し合う「ビルダーズチョイス」によってアワードを決定するNOCSですが、今年は中央のインフィニティモーターサイクルの土野氏がベストを獲得
毎年、厳格なジャッジペーパーによって参加ビルダー同士が互いを審査し合う「ビルダーズチョイス」によってアワードを決定するNOCSですが、今年は中央のインフィニティモーターサイクルの土野氏がベストを獲得

 もちろんNOCSのメイン会場たる3号館も例年以上の盛り上がりを見せ、ハーレーを中心に珠玉のチョッパーやカスタムが立ち並ぶ光景が、訪れた観客の皆さんを大いに楽しませたのは言うまでもありません。

 地元の近畿地方はもちろん、北は北海道から南は九州まで今年も多くのカスタムビルダーが作品を持ち込み、会場では凝った意匠のマシンをそれぞれに披露したのですが、その参加ビルダー同士による審査で順位が決まるビルダーズチョイスを今年も敢行。

 結果、今回は埼玉県のインフィニティ・モーターサイクルがベストの栄冠に輝いたのですが、こうしたコンペティションは、間違いなく業界の発展につながるものです。

 また、会場にはこの業界の中心の年齢層である40~60代はもちろん、その子供世代といえる20代とおぼしき来場者が多く目にとまったのも印象に残った次第です。

 主催者の清水重樹さんによると、ハーレーのみならず今年盛り上がりを見せたミニ(小排気量)チョッパーにも力を入れ、「メカマニ」とも連動していく予定という来年のNOCS。20年という節目を超え、まさにイベント名のとおりに、この先の未来、業界に「新秩序」を指し示していくのかもしれません。

【画像】多彩なチョッパーが勢揃い!! 21年目を迎えた神戸「ニューオーダーチョッパーショー」を画像で見る(30枚以上)

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Writer: 渡辺まこと

ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。

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