英国生まれのトライアンフ「ストリートツイン」には、バイクに乗る気持ち良さが多く詰まっている!!
クラシカルなスタイルの車体に最新機能満載
シンプルでクラシカルなスタイリングの一方、その中には最新の電子デバイスが盛り込めています。エンジンを制御するため、「レイン」と「ロード」というふたつのライディングモードが標準装備され、レインを選べばスロットルを大きく開けてもパワーをカット。その時のレスポンスも緩やかになるため、路面のコンディションが悪くなっても安心してライディングできるというわけです。
それでもタイヤが滑った時は、今度はトラクションコントロールがすかさずサポートに回り、タイヤの空転を抑制。もちろん過信は禁物ながら、ABSも含めて最新のセーフティ機能が採用されています。
ところで、そもそもストリートツインは2016年にラインナップへ加えられたモデルですが、今回の2019年型でさまざまな改良を受けました。既述の電子デバイスは従来モデル比で大きく向上、あるいは新たに装備されたもので、ブレーキキャリパーとサスペンションも劇的に進化。あらゆるパーツが見直されたにもかかわらず、価格はほぼ据え置かれたことも見逃せないポイントです。
このモデルが掲げる105万600円というプライスタグは、他の海外モデルと比較した時はもちろん、同クラスの国産モデルに対してもかなりの競争力を持っています。伝統的なイギリス車のスタイルと確かなブランドが得られるだけでなく、扱いやすく、眺めて美しく、なにより乗って楽しいと言うことなし。それがこのストリートツインなのです。
やはりこれはズバリ買い! 2019年、注目の1台になるのは間違いありません。
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Writer: 伊丹孝裕
二輪専門誌「クラブマン」編集長を務めた後にフリーランスとなり、二輪誌を中心に編集・ライター、マシンやパーツのインプレッションを伝えるライダーとして活躍。鈴鹿8耐、マン島TT、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムといった国内外のレースにも参戦するなど、精力的に活動を続けている。