いつの間にか絶滅の二輪の黄色ナンバー「ホンダベンリイCB90」に乗って、その偉大さ再認識!!
原付2種といえばピンクナンバーですが、黄色ナンバーの新車はもう新車で買えないことはご存知でしょうか。旧き良き時代の90ccバイクに乗ってみました!!
小排気量ながら車格は立派!
最近すっかり見かけなくなった黄色ナンバーのオートバイに乗りました。「ホンダベンリイCB90」(1970年製)です。前後18インチの足まわりを持つ車体は小排気量モデルながら堂々としたもので、ライディングポジションも窮屈ではありません。

四輪車では軽自動車でお馴染みの黄色ナンバーですが、二輪車の場合は51~90cc以下が相当します。少しややこしいのですが、道路交通法では小型自動二輪、道路運送車両法では原付2種=第2種原動機付き自転車(乙)となり、法定速度は他のクルマやバイクと同じ60km/h。二段階右折の必要はなく、2人乗りも可能。普通自動二輪小型限定以上の二輪免許が必要です。
90~125cc以下も同じ原付2種=第2種原動機付き自転車(甲)で、法定速度や免許も同じですが、ピンクナンバーとなります。いま新車で買える原付2種のバイクは、すべてピンクナンバー扱い。いつの間にか黄色ナンバー枠の現行モデルは絶滅してしまいました。
なぜゆえに色を分けているかというと、軽自動車税が異なり、黄色だと2000円/年、ピンクは2400円/年という違いがあるからです。今でこそ少なくなってしまいましたが、小排気量車のエンジンが2ストロークだった時代はポピュラーなクラスだったのです。
バイク操作の基本を学ぶのうってつけ!
今回乗った「ホンダベンリイCB90」はツインリンクもてぎ内にあるホンダコレクションホール(栃木県芳賀郡茂木町)にて動態保存されている貴重な車両で、同中庭のクローズドコースにて試乗させていただきましたので黄色ナンバーは付いていませんが、改めてこのクラスの良さを感じます。

最高出力6.5PS/9500rpmを発揮する空冷4サイクルSOHC2バルブ単気筒エンジンは、粘り強くフラットなトルク特性。扱いやすく、5速トランスミッションを使いながら走るのはなかなか楽しいものです。
昔はこういうバイクが身近にあり、ライディングの技術を磨いてからステップアップしたものだと懐かしくも思うのでした。バイク乗りの先輩や知り合いが持っていて、クラッチミートの練習をしたり、また自分が誰かに教えたり……。

頑丈で滅多なことでは壊れず、これぞ隠れ名車なのではないでしょうか。そして、こうした機種もまたホンダ“CB”なのです。ナナハン(CB750FOUR)やスポーツモデルがクローズアップされがちですが、底辺からバイク乗りたちを支えてきた小排気量モデルたちはまるで縁の下の力持ち。そう思うのは筆者だけでしょうか。
【了】

Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。






