プリンスが映画やアルバムのジャケでまたがっていたハーレー風の紫バイク、その意外な正体とは!?
伝説のポップスタープリンスが、フリフリの紫ジャケットを着て、紫色のバイクにまたがっているという、強烈なアルバム・ジャケットを知っていますか? プリンスがライディングする様子は、「WHEN DOVES CRY(ビートに抱かれて)」で確認できます。
ハーレーにも見えるプリンスがライディングするバイクの正体とは?
2016年4月21日にこの世を去った伝説的ポップスター、プリンス。デビュー以来、唯一無二の色気と存在感を放ちながら音楽シーンに革新をもたらし続け、今なお多くのアーティストからリスペクトを集めてやまない偉大なアーティストだ。

そんなプリンスが遺した名盤の一つに、プリンス・アンド・ザ・レヴォリューション名義の6thアルバム『パープル・レイン』(1984年)がある。発表初週に100万枚を売り上げ、<Billboard 200>のトップに24週居座り続けるという、驚異的な記録を持つ作品だ。同作はプリンスの自伝的映画『パープル・レイン』のサウンドトラックでもあり、のちに第57回アカデミー賞の歌曲・編曲賞、第27回グラミー賞の最優秀映画・TV作曲賞も受賞している。
フリフリの襟元が特徴的な紫色のジャケットを着た“殿下”が、紫色のバイクにまたがっているという、強烈なインパクトのアルバム・ジャケットに見覚えがある人も少なくないだろう。中でもひときわ目を引くのが、一見ハーレーのように見える紫のバイクだ。

実はこちら、ホンダ製の400ccバイク「CM400T」をベースとしたカスタムバイクに、アメリカ製のフェアリングを装着したもの。プリンスの身長は160cmと小柄であり、ハーレーでは大きすぎて足が地面に付かないために「CM400T」が選ばれたという、まことしやかな噂もファンの間にはあるという。
この“殿下仕様”の「CM400T」を実際にプリンスが運転する様子は、「WHEN DOVES CRY(ビートに抱かれて)」のMVで確認することができる。『パープル・レイン』からのリードシングルとして、5週間にわたりUSチャートの頂点に立ったこの曲は、唸るように狂おしく響くギターソロから幕を開ける。そこに合わさるのは、バスタブから出てきた全裸のプリンスが床を這いまわる映像という、いろんな意味で刺激的なオープニングだ。

バイクが登場するのは、MVの中盤から「CM400T」に乗ったプリンスが、自然に囲まれた一本道やオフロードを疾走する姿を俯瞰的に映し出している。おそらく映画のシーンから取り込んだものだろう。
曲の全編を通してベースが排除され、一聴すると奇妙とさえ感じる妖しさに満ちており、聴けば聴くほどにハマっていくのがこの曲の魅力。同様に、殿下仕様の「CM400T」も、初見こそ「うわ、すごい色のバイクだな……」という印象を抱きつつも、プリンスの世界観をビジュアライズする上で非常に重要なエレメントであることに気づいたが最後、もんのすごくカッコよく見えてくるものなのである。
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