過去3開催、運営側に携わり思い入れマックスな東京モーターショー!~リターンライダーKANEKO’S EYE~

クルマ業界に25年以上。ドライビング・インストラクターや自動車に関する研修トレーナーをしている経験を活かし「ブランド」「商品」「こだわり」「疑問」など、現在のバイク界をピュアな目線でレポートします。今回は130万人以上の人が来場した東京モーターショー2019を振り返ります。

新たな試みを取り入れた「東京モーターショー2019」

 2019年11月4日に閉幕した第46回「東京モーターショー2019」。2つのエリアに分かれ「FUTURE EXPO」や「DRIVE PARK」、そしてエリアをつなぐ「OPEN ROAD」など、今までのモーターショーとは違うトライが行われ、エンターテインメント性と、より幅広い方々が体験できるという要素の部分おいて、格段にパワーアップされたのが、今回の東京モーターショーの注目ポイントでした。

ホンダ世界選手権参戦60周年企画展示。新型車に湧く表舞台とはまた違う世界観を演出にグッとさせられました

 自分は本当にラッキーなことに、過去3開催は運営側で東京モーターショーに携わらせていただきました。前回、前々回に関しては、ブースステージにてプレゼンテーションを担当させていただき、ステージ上から来場されるお客様の反応をダイレクトに感じることができました。
 
 子供の頃からの夢の場所でもあり、モーターショーには思い入れの強い自分ですが、しっかり見る側目線で、今回の東京モーターショーを振り返ってみたいと思います。
 
 会場では新しいモーターショーの提案として、新たな挑戦をしているメーカーの努力を、新鮮に感じながら気分よく周れているのは間違いなく、たくさんの報道がされているように、体験をしたり、写真を撮って楽しめたり、とにかく参加型のモノが目に飛び込んで来ます。ですから「自分ひとりで見て周るというよりも、多くの友人や家族で周った方のが、より楽しめるのでは。」という印象でした。
 
 そして、まだまだ自分の頭が古いのか、期待した4輪新型車の展示、プロトタイプの発表なども無く、少し残念な気分もあります。そんな中でも「ホンダブース」と「カワサキブース」のふたつは隣り合っていたのですが、ここは最高にいい雰囲気でした。
 
 ホンダは4輪車で新型「フィット」を発表したのですが、壁を挟んでその裏にはCBモデル60発売周年記念展示、ホンダ世界選手権参戦60周年企画展示がされ、新型車に湧く表舞台とはまた違う世界観を演出。これは本当にセンスのいい展示方法だと感じました。
 
 展示のモデルも最新のMotoGPマシンはもちろんのこと、1985年、フレディ・スペンサーのNSR500、またその隣には1988年、アイルトン・セナのマクラーレンMP4/4と、この2台、いやこのカラー2台を並べるところなど、胸に去来するモノがあり、グッとさせてくれました。

度肝を抜かれたカワサキブース。まさかの新型車が……

 そして、カワサキブース。楽しみにしていた「Z H2」のお披露目がありましたが、まさか「W800」が隠し玉であったとは。本当にまさかの度肝を抜かれました。現実離れし過ぎてなく、近いうちに発売されそう。もしくは発売される。頑張れば手に入れられるかも知れない。そんなワクワクが、これぞモーターショー、これもモーターショーの醍醐味であり、ひとつの大切なポイントだと思います。カワサキブースは見事にそれをカタチとしていて、ズサリと心に刺さりました。

カワサキの隠し玉、新型「W800」。世界初公開された「Z H2」とともに注目を集めました

 自分はこの2つのブースを見てモーターショーに来て良かったと思いました。ここでワクワクやドキドキを感じられたのは自分だけではないと思います。

 他にも、スズキの油冷エンジン、ヤマハのYZF-R1(2020年モデル)がすぐ目の前でジックリ見られたところも気分を上げてくれたのですが、すべて「バイク絡み」です。
 
 これは自分自身が最近バイクに注目しているからということだけが理由ならばいいのですが、4輪車では、部品などのサプライヤーメーカーを除けば、レクサスのEVコンセプトカーのデザインが、面の取り方など美しく綺麗だった。そしてマツダ3を内外装ともジックリ見られた。という以外、あまり印象に残っていないのも確かです。

レクサスのEVコンセプト「LF-30」。4輪車では、部品などのサプライヤーメーカーを除けば印象に残るものが少なかった印象も

 モーターショーは新たなチャレンジをしています。多くの方々が来場されて、幅広い年齢層の方々全員が楽しめる一大イベントとなるように進化しようとしています。そしてその中に、今回自分が「カワサキブース」「ホンダブース」で感じたワクワク、ドキドキをどうバランスして行くのかが、本当に大切なポイントになるように感じます。

 2021年秋に開催される第47回「東京モーターショー2021」がどう進化するのか、期待をしながら楽しみに待ちたいと思います。

【了】

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Writer: 金子陽一

トップドライバーを目指し自動車レースに参戦。幾度かの資金難から挫折しかけたところをチューニングカー雑誌の編集部に拾われ、タイムアタック/レポートドライバーを担当。現在、それらの経験を活かし自動車ブランドが開催するドライビングレッスンのインストラクター、そして販売店スタッフ向けの研修トレーナーとしても活躍中。学生時代に乗っていたバイクからはしばらく離れていたが、近年、最新バイクの進化、またバイクを取り巻く最新アイテムの進化に感動しバイク熱が復活。大型自動二輪免許も取得。クルマで経験してきたセンサーを活かして「バイク」「ブランド」「アイテム」「こだわり」など、最新のバイク界をピュアな目線でレポートする。

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