一挙公開!! やっぱりカッコいいスズキの“スポンサーカラー” 象徴的な石油王と炭酸飲料! タバコブランドでキメるカラーリングが海外で復活!?
かつての「レーサーレプリカ」はもちろん、現代のスーパースポーツ車も華やかな「スポンサーカラー」が魅力的です。アメリカの石油王も参戦する、スポンサーカラーを纏ったスズキのバイクを紹介します。
スズキはタバコブランドでキメる!
スズキはロードレース世界選手権WGP500クラスで、1976年から1982年まで7年連続でコンストラクターズタイトルを獲得しました。その当時スポンサーだったのが、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社がドイツで販売した「HB(ハーベー)」でした。
また1983年にはスズキの「GS1000R」が世界耐久選手権のタイトルを獲得し、鈴鹿8時間耐久レースでも優勝しました。その車体も鮮やかなイエローのHBカラーでした。
スズキは1983年に、アルミフレームにカウリング装備の本格レーサーレプリカ「RG250Γ(ガンマ)」を発売し、翌1984年には「GSX-R」(初期モデルは「排気量を超えた存在」という意味で車名に400が付いていない)が登場します。
そのタイミングで、HBのスポンサーカラーを纏った上記2モデルが誕生しました。

めちゃカッコいい「ウォルターウルフ」!!
WGPや世界耐久と並行し、スズキは全日本ロードレースでも活躍します。その時のスポンサーが「Walter Wolf(ウォルターウルフ)」です。
こちらはカナダの石油王であるウォルター・ウルフ氏が興したレーシングチームで、1977~1979年は4輪のF1にも参戦した名門で、その後は全日本F2選手権にも参戦していました。
そして1985~1989年は全日本ロードレースのGP500に参戦する水谷勝選手のメインスポンサーになりました。そのカラーリングを市販車の「RG250Γ」「RG400Γ」「RG500Γ」に反映しました。
「Γ(ガンマ)」シリーズのウォルターウルフカラーと言えば濃紺×赤に金ラインがイメージですが、年式や排気量によってグラフィックが異なります。
また1986年の「RG250Γ」と「RG400Γ」には、シルバー(シャンパンゴールド風)のウォルターウルフ仕様もラインナップされました。

同年の1986年にはスポーティな50ccスクーターの「Hi(ハイ)」にもウォルターウルフ仕様が登場し、翌1987年には「Γ」シリーズの末弟「RG50Γ」にフルカウルのウォルターウルフがラインナップされました。
また全日本ロードレースGP500には、1988年から老舗の剃刀メーカーのブランドである「Schick ADVANTAGE(シック・アドバンテージ)」がスポンサーとなり、テレビCMでもレーシングマシンの「RGV-Γ500」が疾走するシーンが流れました。
そして市販車の「RGV250Γ」(1989年)にブラックのシックの仕様が登場しました。ちなみにシック仕様はスポーティなスクーターの「Hi-up R」にもラインナップされました。
2026年「GSX-R」もスポンサーカラー……か!?
スズキは1983年からWGP500のワークス参戦を休止していましたが、1988年にケビン・シュワンツ選手を迎えて正式に復帰します。その時のスポンサーが清涼飲料の「PEPSI(ペプシ)」で、同1988年の市販モデル「RGV250Γ」にもすかさずペプシカラーを用意します。

そして1990年からメインスポンサーがブリティッシュ・アメリカン・タバコ社の「LUCKY STRIKE(ラッキーストライク)」になり、翌1991年の「RGV250Γ」に採用されます。
そしてラッキーストライクカラーは1994年の「RGV250Γ」、さらに進化した後継モデルの「RGV-Γ250SP」(1996年)でも登場しています。
その後、スズキのスポンサーカラーは長らく登場していませんが、2026年モデルとして欧州で販売される「GSX-R1000R」に、初代「GSX-R750」発売から40周年を記念したカラーが発売され、明言はしていませんがHBとラッキーストライクを彷彿させる黄色と白×赤のカラーがラインナップされています。

これを機に、国内モデルや他の排気量のスポーツ車にもスポンサーカラーが復活すると、当時を知るファンとしては懐かしく、また初見の若いユーザーにとっても鮮やかなカラーリングは魅力的に映るのではないでしょうか。
Writer: 伊藤康司
二輪専門誌『ライダースクラブ』に在籍した後(~2005年)、フリーランスの二輪ライターとして活動中。メカニズムに長け、旧車から最新テクノロジー、国内外を問わず広い守備範囲でバイクを探求。機械好きが高じてメンテナンスやカスタム、レストアにいそしみ、イベントレース等のメカニックも担当する。


















