「毒」を垂れ流す巨悪に挑んだ弁護士の実話!『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』

巨悪に挑む人々の姿が観る者の胸を打つ“告発映画”の王道。俳優マーク・ラファロが実話を基に、超巨大企業の悪事に迫る弁護士を演じた映画『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』が、2021年12月17日(金)よりロードショーされます。

小さき者が巨人に挑む命がけの闘い

 政府や企業の不正を告発する、実話に基づいた映画にはたくさんの名作があります。タバコ企業の不正に挑む、タイトルもズバリな『インサイダー』(1999年)にはじまり、ウォーターゲート事件を追求しニクソン大統領を失脚させた新聞記者たちの戦いを描く『大統領の陰謀』(1976年)、未成年者への性的暴行を暴き韓国政府に新法を制定させた『トガニ 幼き瞳の告発』(2011年)などなど、巨悪に挑む人々の生きざまは観る者の心を問答無用で揺さぶります。

『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(c)2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.
『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(c)2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.

 マーベル映画の“ハルク”俳優としても有名なマーク・ラファロが主演する『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』も、そんな“告発映画”のど真ん中をゆく作品。ラファロ演じる弁護士のロブが、世界最大の化学企業デュポン社が危険な有害物質を文字通り“垂れ流して”きたことで、周辺住民の生活・健康を脅かしているという事実を突き止めるのです。

 火薬など兵器開発への貢献でも知られるデュポン社は、戦後に化学製品の開発によって財を成した世界有数の大企業。私たちが使っているフライパンのフッ素樹脂加工もデュポン社が発明したもの(テフロン)ですが、デュポンの名を聞いて、映画好きは『フォックスキャッチャー』(2014年)で描かれたアマレス界の悲劇的事件を思い浮かべる人もいるかもしれません。偶然にも同作では、ラファロが事件の被害者となる人物を演じています。

『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(c)2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.
『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(c)2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.

 弁護士ロブが2016年に発表した実際の記事をベースにした『ダーク・ウォーターズ』で描かれるのは、無謀とも思える巨大企業との十数年におよぶ戦い。まさに旧約聖書の「ダビデとゴリアテ」のように小さき者が巨人に挑むという構図は、映画の題材としても最適です。なお、この裁判は2017年に和解が成立しているのでニュース映像を記憶している人も多いでしょう。

 いまや“怪人ハルク”のイメージが強いラファロですが、『スポットライト 世紀のスクープ』(2016年)ではカトリック教会による性的虐待の隠蔽を追求する記者を熱演し観客の胸を打ちました。そして、同性愛カップルの精子提供者という役どころを好演した『キッズ・オールライト』(2011年)では、BMW「R75/5」に乗るワイルドな姿を披露しています。

『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(c)2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.
『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(c)2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.

 アメリカを揺るがした衝撃の実話であり、ひさしぶりに実在の人物を演じるラファロを堪能できる『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』は、2021年12月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかでロードショーです。

『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』予告編

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