濱口竜介監督が贈る、短編オムニバスならではの映画体験『偶然と想像』

世界の映画祭でいま最も注目を集める気鋭の映画監督・濱口竜介の最新作。“偶然”をテーマにした3つの物語からなる短編オムニバス、ベルリン国際映画祭・銀熊賞を獲得した『偶然と想像』が、2021年12月17日(金)より全国公開中です。

監督ならではの“映画作り”

 村上春樹の短編小説を原作に、西島秀俊を主演に迎えた『ドライブ・マイ・カー』(2020年)で、第74回カンヌ国際映画祭脚本賞(日本映画として初)を含む4冠達成の熱狂も冷めやらぬ濱口竜介監督が、早くも最新作『偶然と想像』を送り出します。本作は3つの異なる物語からなる短編オムニバスで、古川琴音、中島歩、玄里、渋川清彦、森郁月、甲斐翔真、占部房子、河井青葉というキャスト陣が、それぞれの個性を発揮しています。

『偶然と想像』(c)2021 NEOPA / Fictive
『偶然と想像』(c)2021 NEOPA / Fictive

 日本映画界を牽引する存在となった濱口監督が初めて短編集という形で描き出すのは、年齢も性別も様々な人々による、“偶然”をテーマにした3つの物語。親友同士の他愛のない恋バナ、大学教授に教えを乞う生徒、20年ぶりに再会した女友達……。物語は軽快に始まり、しかし日常対話から一転、鳥肌が立つような緊張感とともに、人間の本性が引き出されます。

 機動性を重視したコンパクトな撮影体制で繊細な演技を逃すことなく捉え、丁寧に作り込まれた人物・背景設定を反映させた脚本と、徹底した本読みによって突き詰められた、テイクを重ねても新鮮さを失わない演技。過去作でも垣間見えた濱口監督ならではの“映画作り”が、この3つの短編からも匂い立ってきます。

ハーレーダビッドソン・スポーツスターXLH883(100周年記念車)
ハーレーダビッドソン・スポーツスターXLH883(100周年記念車)

 本作で大学教授・作家の瀬川を演じている渋川清彦は、モデル時代から生粋のバイカーとして有名。かつては80年代と思しきドゥカティ900SSやハーレーダビッドソン・スポーツスターXLH883を所有していたようですが、現在の愛車も気になるところですね。

『偶然と想像』(c)2021 NEOPA / Fictive
『偶然と想像』(c)2021 NEOPA / Fictive

 短編という限られた、そして長編にはない可能性も秘めたフォーマットのなかで、濱口監督は“偶然”をどう引き出したのか? 実力派俳優たちのアンサンブルも楽しめる、ベルリン国際映画祭・銀熊賞(審査員グランプリ)獲得の『偶然と想像』は2021年12月17日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国公開中です。

『偶然と想像』予告編 – 12/17(金)Bunkamuraル・シネマ他全国ロードショー

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