勝負パンツは紫! MotoGPライダー中上貴晶を独占インタビュー!!

リラックスした姿を見せられる

●他のスポーツと比べると、サーキットはファンとの距離が遠く、シーズンオフのこうしたイベントでの交流はより貴重な機会。ファンとしては嬉しくて仕方ありません。

 自分としても楽しみです。レースウィークはやはり常にレースに集中しているレーシングモードですから、緊張感やプレッシャーを感じていますが、こうしたイベントはリラックスして時間が許す限りファンの皆さんと交流できるので、自分の違う部分を見ていただけるのではないでしょうか。

●なるほど。

 レースウィークはレーシングライダーの集中した姿、こうしたオフシーズンのイベントではリラックスした姿を見ていただきたいと思います。「オンとオフで、こんなにも違うんだ」ってよくいわれるのですが、やっぱりサーキットにいる自分はオフの時とは違うのでしょうね。

インタビュー中の中上貴晶選手と筆者(青木タカオ)
インタビュー中の中上貴晶選手と筆者(青木タカオ)

●ご自身でもオンとオフの違いを明確に感じていらっしゃる?

 はい、感じています。シーズン中は絶えずレースのことを考えて生活していますしね。

●そういう意味では、現役でいる間はオフなんてないのかもしれませんが、お正月はどのようにお過ごしになったのでしょうか?

 自分としては、絶対に日本で年明けを迎えたいって思っていまして、地元の友人にも会えましたし、少しの間だけでしたが家族とゆっくり過ごすこともできました。日本で過ごすオフは、海外ではできない、家族や友人というところにフォーカスしています。

●すぐにまたスペインに戻って、MotoGPライダー中上貴晶に戻らなくてはならないのですね。

 そうですね。長いシーズンに向けて準備をしなければならないので、逆算していくと、1月10日前後からトレーニングを再開してという流れで、いい緊張感を持って生活しています。

MotoGPクラスに上がったころから、オフはどちらかというとレースとは切り分けて生活している
MotoGPクラスに上がったころから、オフはどちらかというとレースとは切り分けて生活している

●オフでもレースのことを考えがちですか?それともスパンと休めるものですか?

 自分では、なるべく完全にオフにしたいと心がけています。張り詰めた緊張感を持ったまま生活するのは苦しいですし、シーズン中はどうしてもそうなりがちですので、オフはどちらかというとレースとは切り分けて生活するようにしています。

●そういったスイッチのオン/オフができるからこそ、MotoGP200戦出走も達成することができたのかもしれないですね。いつ頃から、そういったスイッチの切り替えが上手くいくようになったのでしょうか?

 MotoGPクラスに上がってからですね。やっぱり重圧感やプレッシャーが圧倒的に大きくて、それまではオフでも頭の隅にレースのことがあって、変えていかないと長いシーズンを戦えないなと感じ、オフをはっきりと分けることができるようになりました。

MotoGPに合わせたスタイルを確立し、声援に応えるためにもアスリートとして自覚を持ってやっている
MotoGPに合わせたスタイルを確立し、声援に応えるためにもアスリートとして自覚を持ってやっている

●海外の選手はオフの過ごし方も上手い?

 人それぞれですね。ずっとトレーニングをしているライダーもいますし、スキーやスノボーをしたりと、いまはSNSでわかるので、それぞれに自分のスタイルがあるんだと思います。

●中上選手も5年目のシーズン。ご自身のオフのスタイルが確立されて、MotoGPライダーに戻っていくのもルーティンなのですね?

 はい、仕事でもありますし、ルーティンですね。大きな期待や応援をしていただいているので、それに応えるのが役割ですし、アスリートとして自覚を持ってやっています。

●勝負パンツって、あったりしますか?

 ありますよ。紫ですね。

●なぜ紫?

 特に理由はありません(笑)

MotoGPには、アジア人は少ないので正直なところ(日本人が)増えて欲しいっていうのはあります
MotoGPには、アジア人は少ないので正直なところ(日本人が)増えて欲しいっていうのはあります

●世界最高峰クラスに日本人はひとりだけという現状は、どう感じていますか?

 スペインやイタリアをはじめとする欧州組が多く、アジアは少ないので、正直なところ(日本人が)増えて欲しいっていうのはあります。日本のモータースポーツ界が盛り上がりますしね。

●日本のライダーが増えれば、アドバンテージもありますか?

 個人スポーツでもあり、チームスポーツでもあるので、それはどうでしょうか。レースがスタートすればひとりですから、どうなのかは分からないですね。

●仲のいいライダーはいますか?

 そうですね、21年シーズンにチャンピオンを獲得したクアルタラロ選手はものすごく柔らかいキャラクターで、彼とは話していてお互いに楽しいですね。もちろん、ホンダファミリーの3人とも仲良しですが、良きライバルでもあり、とてもいい関係になっています。

21年シーズンにチャンピオンを獲得したクアルタラロ選手はものすごく柔らかいキャラクターで、彼とは話していてお互いに楽しい
21年シーズンにチャンピオンを獲得したクアルタラロ選手はものすごく柔らかいキャラクターで、彼とは話していてお互いに楽しい

●バイクレーサーになっていなかったら、何をしていたと思いますか?

 よく聞かれるのですが、これですっていう答えがないんですよね。4歳からレースをやっているので、他のことにのめりこむ時間がなかったので、ハッキリとわかりませんが、何かスポーツをやっていたんじゃないかなって気がします。

●テレビでは、主になにを見ますか?

 テニスやサッカー、スポーツが好きですね。

●気になるアスリートは?

 テニスだと、ジョコビッチ選手ですね。メンタルの強さだったり、この人は何を持っているんだろうって、観ていて惹きつけられますね。

●帰国して必ず食べる物は?

 お寿司ですね。

●好きなネタは?

 う~ん、なにかなぁ。イカですかね。

日本に帰国した際にはお寿司を食べる。一番好きなネタはイカ!
日本に帰国した際にはお寿司を食べる。一番好きなネタはイカ!

●海外では、なかなか旨いイカのお寿司は召し上がれないかもしれませんね。スペインに戻る前もいただく?

 はい、日本の美味しいものをたくさん食べてから戻ります。

●「今年こそ、チャンピオン争いを」とメディアでも報道されています。

 まずは初優勝、表彰台っていうところが実現できていないので、目の前の目標として開幕戦から狙っていきます。表彰台、優勝を積み重ねていければ、チャンピオン争いもついてくるので、一戦ごとに結果に対しては貪欲に取り組んでいきますし、良いプレッシャーを自分自身に与えながら戦っていくつもりです!

中上貴晶選手と筆者(青木タカオ)
中上貴晶選手と筆者(青木タカオ)

●テレビの前で旗を振って応援しますね!!

 はい、よろしくお願いいたします。

中上貴晶インタビュー

【画像】「MotoGP」クラスにフル参戦する中上貴晶選手を画像で見る(18枚)

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Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。

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