ノオミ・ラパス×ジョエル・キナマンの鬼気迫る演技合戦サスペンス『マヤの秘密』
第二次世界大戦の記憶が色濃く残る1950年代後半のアメリカを舞台に、ナチスによる迫害の悪夢と戦い続けている女性の復讐を描くサスペンスドラマ『マヤの秘密』が、2022年2月18日(金)より全国順次公開中です。
キャスト陣の熱演と先の読めない展開
1950年代後半のアメリカ。公園で息子と過ごしていたマヤ(ノオミ・ラパス)が耳にしたのは、ある忌まわしい記憶を呼び覚ます“指笛”でした。――まだ戦争の爪痕が色濃い50年代を舞台に、ナチスによる迫害の悪夢と戦い続けている女性の復讐を描くサスペンスドラマが『マヤの秘密』です。

いわゆる“ジプシー”という根無し草的なイメージによって長らく差別されてきたロマ族のマヤは、近所に越してきた男が戦時中に自分を暴行し、妹を殺したナチスドイツの軍人ではないか? と疑い始めます。その根拠は男が鳴らした独特な指笛だけでしたが、マヤはいまだに悩まされる恐ろしい過去と決着をつけるために男を誘拐し、夫・ルイス(クリス・メッシーナ)の手を借りて自宅の地下室に監禁します。
トーマスと名乗るその男(ジョエル・キナマン)は人違いだと主張し続けますが、マヤの記憶もおぼろげだったため、募る殺意を抑えつつ犯した罪を自白するよう男に強要し続けます。マヤの話を否定しながらも何かを隠しているようなトーマス、妻の行動に驚きながらも真実を突き止めようと奮闘する夫・ルイス、そして夫の安否を心配しつつ素性を隠していたことに不信感を募らせるトーマスの妻(エイミー・サイメッツ)……。マヤの記憶は確かなのでしょうか? トーマスは何かを隠しているのでしょうか? キャスト陣の熱演と先の読めない展開に、思わず息が詰まりそうになります。
主演のノオミ・ラパスは本作の脚本に惚れ込み、製作総指揮も務めるという熱の入れよう。監督や出演者オファー、キャラクター設定にも関わったそうですから、思い入れは相当なものです。本作はロマン・ポランスキーの『死と処女』(1995年)を参考にしているようですが、迫害の対象を今なお被差別民族であるロマにしたのは、ノオミ自身がロマにルーツがあると考えているからでしょう。それが結果的に歴史を別の側面から映し出し、ホロコーストだけではないナチスの悪行を改めて知らしめることに成功しています。

本家スウェーデン版『ミレニアム』シリーズ(2009年)ではヤマハWR250Xやイカツいハーレーダビッドソンのチョッパーに乗っていたノオミと、リメイク版『ロボコップ』(2014年)でカワサキZ1000をベースにした近未来バイクに乗っていたジョエル・キナマン。

バイクもよく似合うスウェーデン出身の実力派俳優たちによる、鬼気迫る演技合戦が堪能できる『マヤの秘密』は、2022年2月18日(金)より新宿武蔵野館ほかで全国順次公開中です。










