バイクの日(8月19日)から3日間 映画『世界最速のインディアン』35mmフィルムでリバイバル上映

2007年に公開された実話に基づく映画『世界最速のインディアン~THE WORLD’S FASTEST Indian~』をご存知でしょうか。バイクの日(8/19)から3日間、35mmフィルムでリバイバル上映されます。

実話を描くヒューマンドラマ、世界最速への挑戦とは

 2007年に公開された映画『世界最速のインディアン~THE WORLD’S FASTEST Indian~』をご存知でしょうか。ニュージーランドの小さな街に住む63歳の主人公が、1920年モデルのインディアンを自らチューニングし、バイクと共に渡米、たくさんの人と触れ合いながらBonneville(ボンネビル)で開催されるレースにチャレンジする、実話を基にしたストーリーです。主人公バート・マンローを俳優アンソニー・ホプキンスが演じたこともあり、話題になった名作です。

2007年に公開された映画『世界最速のインディアン』が2022年8月19日から21日まで、横浜のミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」でリバイバル上映
2007年に公開された映画『世界最速のインディアン』が2022年8月19日から21日まで、横浜のミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」でリバイバル上映

 映画の舞台となったBonneville Solt Flats(ボンネビル・ソルトフラッツ)は、アメリカ合衆国ユタ州の北西部にある広大な塩の平原です。平坦で長い直線コースを確保できることから、100年以上前からマシンの最高速度記録が競われてきました。

 それは現在まで続き、バート・マンローが挑戦した「ボンネビル・スピードウイーク」を始め、MotoGPや世界耐久選手権を主催するFIM公認の「ボンネビル・モーターサイクル・スピード・トライアルズ(BMST:Bonneville Motorcycle Speed Trials)」など、いくつかのランドスピードレースが毎年開催されています(※2022年のBMSTは天候の影響により中止が発表されました)。

 主人公のバート・マンローは、最高速仕様に改造したインディアン「スカウト」(1920年モデル)で「ボンネビル・スピードウイーク」に挑戦しました。

 初挑戦の1962年に883ccクラスで時速178.971マイル(約288キロ)で最高速度記録を樹立。1970年まで毎年レースにエントリーし、1966年には時速168.066マイル(約270キロ)で1000ccクラスの最高速記録を樹立。翌1967年には時速183.586マイル(約295キロ)で記録を更新しました。

 1971年までボンネビルで最高速に挑戦したバート・マンローは、1978年に78歳で他界しました。

 1967年の最高速度記録は、2006年にバートがAMAの殿堂入りをしたこともあり、彼の栄誉を讃える意味もあって破られることはありませんでした。

 しかし、珍事が起きます。2015年に没後36年の本人によって塗り替えられたのです。原因は、当時のAMAオフィシャルの計算間違いによるものだそうです。現在でもバート・マンローはAMAの最高速記録保持者として、レコードはホームページなどに残されています。

デジタルの時代に、35mmフィルムで

 2007年の映画公開から15年が経った2022年夏、『世界最速のインディアン』がリバイバル公開されることになりました。それも公開当時と同じフィルムでの上映です。デジタルが当たり前となった現在、フィルムで上映される作品が観られることはかなり貴重なことではないでしょうか。

写真は筆者(増井貴光)が2010年から撮影を続けてきたボンネビルで開催される最高速チャレンジのレース写真集「bonneville」より
写真は筆者(増井貴光)が2010年から撮影を続けてきたボンネビルで開催される最高速チャレンジのレース写真集「bonneville」より

 上映期間は8月19日(バイクの日)から3日間、横浜のミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」で上映されます。

 初日は18時30分よりプレミアム上映となり、「バイクの日」スペシャルイベントとして上映後にトークショーが開催されます。

 登壇するのは当時映画制作会社に在籍し、この映画の公開に尽力した岡村秀夫さんをはじめ、映画の舞台となったボンネビルに毎年赴き、撮影した写真集「bonneville」の作者である筆者(増井貴光)、「ヨコハマメリー」「禅と骨」などのドキュメンタリー映画を制作した中村高寛監督などによるトークショーが開催されます。

 当日はインディアン・モーターサイクルの最新モデル「インディアン・スカウト」の車両展示のほか、館内では8月15日から21日まで、写真集「bonneville(ボンネビル)」の販売と、写真のパネル展示があります。

■上映概要

2022年8月19日<プレミアム上映>
時間:18時30分上映
料金:2500円(インディアン・スペシャルグッズ付、館内窓口で販売)
上映後、トークショー開催

2022年8月20日、21日
時間:13時上映(両日)
通常料金:一般1800円ほか(チケットは3日前よりジャック&ベティの窓口及びウエブサイトで販売)

【画像】ボンネビルの最高速チャレンジ写真を見る(9枚)

画像ギャラリー

Writer: 増井貴光

旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

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