「バイクとは違う筋肉を使っているな」パワー感と安定感がクセになる!! カンナムの3輪バイク「スパイダーF3-S」の魅力に迫る!! ~高梨はづきのきおくきろく。~

毎月「8」がつく日は『高梨はづきのきおくきろく。』です。今回は、「Can-Am(カンナム)」の3輪バイク、「Spyder F3-S」(2026年モデル)の魅力についてお届けします。

傾けないで曲がるのが不思議な感覚!!

 皆さんこんにちは、バイク女子の高梨はづきです!

 本日の「高梨はづきのきおくきろく。」は、「Can-Am(カンナム)」の3輪バイク、「Spyder F3-S」(2026年モデル)についてお届けしていくよ!

 バイクのように跨って乗るスタイルだけれど、フロント2輪/リア1輪という独特のスタイル。見た目からして迫力があり、乗る前から「普通のバイクとは違う」ということはなんとなく分かる。でも、実際に走り出してみると、その違いは想像以上だった。

Can-Am「Spyder F3-S」(2026年モデル)と、バイク女子の高梨はづきさん
Can-Am「Spyder F3-S」(2026年モデル)と、バイク女子の高梨はづきさん

 まず驚いたのが、2輪車との大きな違い。バイクは車体を傾けてコーナーを曲がるけれど、3輪はそもそも車体を傾けて曲がる乗りものではないんだ。

 頭では理解できても、普段バイクに乗っている身としては、実際に走り出すとかなり不思議な感覚。「曲がる」という動作ひとつ取っても、バイクとはまったく違う。

 走り始めは「おお、これは面白い!」なんて思いながら楽しんでいたのだけれど、速度を落としていくと、だんだん様子が変わってくる。

 ハンドルが……重い。

 停止状態ではもちろん、低速でゆっくり走るほどハンドルを切るのに力が必要になる。細かい道やスラロームなんて、もう腕が大忙し。

「これは腕にくるな……」と、正直かなり疲れた(笑)。

 ハンドルをしっかり操作して曲がっていく。そのため、低速では腕を使っている感覚がかなり強い。

Can-Am「Spyder F3-S」(2026年モデル)に試乗する、バイク女子の高梨はづきさん。バイクと違って曲がるときは車体が傾かず、自分の身体を支えながら腕の力でハンドルを操作する
Can-Am「Spyder F3-S」(2026年モデル)に試乗する、バイク女子の高梨はづきさん。バイクと違って曲がるときは車体が傾かず、自分の身体を支えながら腕の力でハンドルを操作する

 ところが、ある程度スピードが出てくると印象がガラッと変わる。低速時の「重さ」が嘘のように、車体がスッと転がっていく。広い道や高速道路など、ある程度スピードを乗せられる場所では、この車体のキャラクターがすごく活きそうだ。

 つまり、「低速は腕、高速は軽やか」。かなり分かりやすい性格をしている。

 コーナリングでは、もうひとつ面白い違いがある。車体を傾けないので、ハンドルを操作しながら、自分の身体もしっかり支える必要がある。とくにきつめのコーナーでは結構踏ん張るので、「バイクとは違う筋肉を使っているな」という感じ。

 一方で、3輪ならではの安定感はしっかりある。コーナーを抜けたあとも、車体が「パンッ」と急に戻ってくるような怖さはなく、スッと自然に戻ってくれる。この安心感は、2輪とはまた違う魅力だと思った。

 そんな「F3-S」の車体は、全長2642mm×全幅1500mmで車重は約314kgと、実際に跨ってみてもかなり存在感がある。独特な車体レイアウトも相まって、一般的な2輪バイクとはまったく違うシルエット。

 そして、その大きな車体を力強く動かしているのが、Rotax製の排気量1330ccの3気筒エンジン。最高出力は約115hp、最大トルクは約130Nmと、スペックから見てもかなりパワフルだ。

高梨はづきさんが試乗した、Can-Am「Spyder F3-S」(2026年モデル)
高梨はづきさんが試乗した、Can-Am「Spyder F3-S」(2026年モデル)

 実際に走らせてみると、「めちゃくちゃパワーある!」というのが率直な感想だった。車体そのものに重量感があるため、停止状態からの立ち上がりは少し時間がかかるように感じたけれど、速度が乗ってくるとその印象は一変。グッと力が出て、車体をしっかり前へ押し出してくれる。このパワー感と安定感の組み合わせは、かなりクセになる。

 操作系もバイクとは違う。「F3-S」はクラッチ操作のないセミオートマチックで、ギアはボタン操作でシフトアップ/ダウンを行う。1速、2速、3速……と、自分でギアを選びながら走るのだけれど、一定の速度に達しないと上のギアには入らないようになっている。目安としては20km/hで2速、30km/hで3速、40km/hで4速。それぞれの速度を超えないとシフトアップできない仕組み。

 さらに、ニュートラルより下にはリバースも用意されている。車体が大きいので、駐車時にバックできるのはありがたい。

 ちょっと面白いのが始動方法で、安全に関する注意事項を理解したことを車両側に伝える仕組みがある。まず安全カードを確認してから始動する。

 3輪だからこそ、2輪とは違う操作方法で、「ハンドルを切って曲がる」「足のブレーキを使う」など、基本的な部分を理解してから乗ることが重要だ。

 それと、バイクのようなブレーキレバーがない。ブレーキは足元のペダルを踏んで操作する。バイクに慣れている人ほど、最初は「おっ」となるポイントかもしれない。いつもの感覚で操作しようとしてしまいそうになるけれど、足元のブレーキペダルひとつで3輪を制御する。こういうところにも、2輪とは違う設計思想を感じる。

 そしてさらに驚いたのがスポーツモードで、トラクションコントロールの介入を遅らせることで、リアタイヤを滑らせるような走りにも対応しているという。

「その場でグルグル回したりもできますよ」なんて説明されたけれど……いやいや、怖すぎる(笑)。

 3輪だから安定しているとはいえ、パワーがあるだけに、しっかりと車体をコントロールできる技術が必要だと感じた。これは「3輪だから安全」という言葉だけでは片付けられない。しっかりとパワーを楽しめる、スポーツマシンとしての一面も持っているのだ。

Can-Am「Spyder F3-S」(2026年モデル)に試乗する、バイク女子の高梨はづきさん。
Can-Am「Spyder F3-S」(2026年モデル)に試乗する、バイク女子の高梨はづきさん。

 一番印象に残ったのは、「3輪だから簡単」というわけではないということ。むしろ、2輪とはまったく違う操作感だからこそ、最初は戸惑う。

 低速ではハンドルが重く、コーナーでは車体を傾けるのではなくハンドルを切って曲がる。でも、速度が乗れば軽やかに走り、3輪ならではの安定感もある。そしてエンジンの力強さを活かしたスポーティな走りまで楽しめる。

 バイクでもクルマでもない。そのどちらとも違う、3輪だからこその独特の乗り味と楽しさが、「F3-S」にはあった。

「3輪ってどんな感じなんだろう?」

 そんな軽い気持ちで乗ってみたら、思っていた以上に奥が深かった。そして試乗を終えたころには、最初に感じた「腕が疲れた!」という印象と同じくらい、「もうちょっと乗っていたかったな」という気持ちが残っていた。

 乗る前に抱いていた「3輪だから安定していて乗りやすそう」というイメージは、いい意味で裏切られた。

 実際に乗ってみないと分からない面白さって、やっぱりある。「F3-S」は、そんなことを改めて感じさせてくれる、刺激的で面白い試乗になりました!

 それでは、本日はこの辺で! また8の付く日にお会いしましょ~♪

【画像】バイクでもクルマでもない!! 独特の操作感が楽しいCan-Am「Spyder F3-S」(2026年モデル)と、バイク女子の高梨はづきさんを画像で見る(14枚)

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Writer: 高梨はづき/hapi

(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!

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