絶好のロケーションで開催されたスワップミートイベント

　現在、様々な規制が緩和され、新型コロナウィルスの世界的パンデミックが少しずつ収まりつつようにも感じることもありますが、実際に2022年は多くのイベントが全国各地で再始動しているように見受けられます。

　たとえばミーティングやカスタムショーなどバイクにまつわるイベントも今年は一様に通常運転され、各地で数多く開催されているのですが、去る2022年９月25日（日）に神奈川県の茅ヶ崎市にある江ノ島、『かもめ駐車場』で行われたムーンアイズ主催の『サーフシティ・マーケットプレイス（以下：SCMP）』もその１つです。

　2006年に東京、江東区のお台場で開催された『モーターサイクルスワップミート』が前身となる同イベントは、2019年から雑貨やクロージング、カーパーツまで『すべてのアメリカン・カルチャー』に門戸を広げた『SCMP』として大磯ロングビーチで第２回までが開催され、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて中止となった2020年を挟み、2021年には千葉県千葉市の『ハーバーシティ蘇我』に場所を移して行われたのですが、『サーフシティ』というイベントタイトルを考えると今年の江ノ島は、まさにドンピシャリのシチュエーション。

　当日は好天に恵まれ、多くの人々が現地を訪れたのですが、その様相はオールド・パーツこそ出店の少なさを感じさせるものの、さながらアメリカのスワップミート会場のようです。

　実際、アメリカのスワップミートといえば不要な古いオールド・パーツをオーナーたちがそれぞれに持ち寄り、日本流で言うところの『部品交換会』で手に入れたパーツを使ってガレージでチョッパーを作り上げるカルチャーが深く浸透しているのですが、これこそがやはり『カスタムの世界』の根幹を支えるものとなっています。

　ちなみに、このイベントを主催したムーンアイズといえば毎年、12月の第１週の日曜に神奈川県のパシフィコ横浜で開催される『YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW』を運営していることで知られているのですが、こうして様々なカタチで『アメリカン・カスタムカルチャー』を盛り上げんとする姿勢は、やはり脱帽です。

　また当日は江ノ島へと続く江ノ島大橋で懸念された渋滞もなく、イベント自体がスムースに運営された印象を受けた『SCMP』ですが、やはり今回のようなシチュエーションはバイクでふらりと立ち寄ってみるのに打って付け。江ノ島横に停泊するヨットのマストを眺めつつ、訪れた皆さんがショッピングを楽しむ様子やハーレーをはじめとするアメリカン・バイクがパーキングを埋め尽くす光景は、このカルチャーが好きな人にとってタマらないものとなっています。

　その最大の祭典である『YOKOHAMA HOTROD CUSTOMSHOW』といえば今年の12月４日（日）で30周年を迎えるのですが、記念すべきアニバーサリーイヤーとなる今年は、おそらく空前の盛り上がりとなる予感もあります。

　こちらのイベントは近隣への騒音に対する配慮から2014年よりバイクでの来場は禁止、公共の交通機関での来場が推奨されているのですが、今回の『SCMP』の良い雰囲気の流れのままに、成功を収めることを1人のカスタムファンとして只々願うばかりです。

20221003_scmp_06.jpg,『モーターサイクルスワップミート』が前身となるだけに多くの人々がバイクで来場を果たした『SCMP』。好天に恵まれたベストの季節にベストなシチュエーションです