まるでかぶっていないかの様な空気感! GIRO「ARIES」に見るスポーツ自転車用ヘルメット最新事情

アメリカのヘルメットブランド「GIRO(ジロ)」から、スポーツ自転車用の最新モデル「ARIES(アリーズ)」が登場しました。どのような特徴があるのでしょうか。

装着のわずらわしさを感じさせない、優れた快適性

 自転車用のヘルメットは、頭部を保護するだけでなく、快適性(軽さや通気性)やエアロ効果が求められます。アメリカのGIRO(ジロ)社より2023年モデルとして新登場となったハイエンドモデル「ARIES(アリーズ)」を例に、スポーツ自転車用ヘルメットの最新機能を挙げてみましょう。

GIRO新型ヘルメット「ARIES(アリーズ)」(2023年1月発売)カラー:Matte Ano Blue
GIRO新型ヘルメット「ARIES(アリーズ)」(2023年1月発売)カラー:Matte Ano Blue

 安全性はヘルメットとして当然の機能です。メーカーによってさまざまなアプローチがありますが、「アリーズ」では帽体を2層に分けるプログレッシブレイヤリング構造を採用しており、表層がスライドすることで衝撃を受け流してくれます。モーターサイクル用ヘルメットにもあるMIPS構造(硬い外部シェルと衝撃を吸収する内部ライナー)との組み合わせにより、多様な衝撃に対して頭部を保護します。

 快適性は軽さや通気性(冷却効果)、フィット感といった体感できる機能です。まるで何も身につけていないかのような、流れる風を肌で直接感じることができるクーリング性能により、頭部を常に快適に保ち、的確なフィット感でライドに集中できる環境をつくりだします。

 大きく肉抜きされ、洗練されたコンパクトなフォルムは、既存モデル「AETHER(イーサー)」よりも5%の軽量化、重量は270g(Mサイズ)となっています。

 深い内部エアチャネルシステムは、これまでよりも幅が広く、大きく縦に肉抜きされたベンチレーションホールと接続し、内部に効率良く配置された複数の横溝によって、頭部の余分な熱を取り除き、常に快適な状態を維持します。冷却効率はすでに高い評価を得ている「イーサー」よりも2.3%上回っています。

スポーツ自転車用ヘルメットには多様な機能が求められる
スポーツ自転車用ヘルメットには多様な機能が求められる

 空気抵抗を軽減するエアロ効果により、ライド時のパワーをセーブして走ることができます。サイクリストの間ではこの要素を重視しがちですが、ヘルメットとしては3番目の役割と言っていいでしょう。

 GIROではこれまでのヘルメットも風洞実験などで空気抵抗の低い形状を設計していますが、「アリーズ」では「イーサー」と比較してさらに4%のエアロ効果を向上させたと言います。また、後部にはリフレクター装備し、被視認性にも配慮しています。

 頭部の熱が放出できない状態が続いたり、良いフィット感が得られない状態では、集中力が落ちてエンジンである脚の動きにも影響します。自転車用ヘルメットには、そういった意味でも多様な機能が求められるのです。

■製品仕様
サイズ:S(51-55cm/Matte Blackのみ)、M(55-59cm)、L(59-63cm)
重量:270g(Mサイズ)
価格(消費税10%込み):4万8840円

【画像】GIRO「ARIES(アリーズ)」の詳細を見る(10枚)

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Writer: 山本健一

サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。

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