日本海の鯵はどんな味? 境港市の水産会社直営『お食事処 しんわ』へ 美味しいアジフライを求めて走る旅
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。鳥取県境港市の漁港近くにある『お食事処 しんわ』を訪れました。
日本神話が根付く場所、「境」の「港」で日本海の鯵を味わう
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が訪れたのは鳥取県境港市です。愛車のハーレー「ロードグライド」で島根県松江市を日本海沿いに走ってきた筆者は、島根半島の東端にある美保関灯台に到着しました。この灯台は、明治31年(1839年)に建設された山陰最古の灯台で、現在も現役です。隣接する建物は官舎を改装した灯台ビュッフェで、どちらも明治らしい雰囲気が素敵です。晴れていれば展望デッキから隠岐島が望めるのですが、この日はあいにくの天気で見えないのが残念です。

次に向かったのは美保神社です。島根県=出雲は神話が根付いている場所で、この神社も由緒があります。
祀られているのは大国主命(おおくにぬしのみこと)の御后神の三穂津姫命(みほつひめのみこと)で、「美保」の地名はこの神様の御名に縁があると伝えられているそうです。
また大国主命の御子神である事代主神(ことしろぬしのかみ)も七福神のえびす様として祀られています。
以前、出雲大社のしめ縄を取材したことがあったのですが、美保神社にも立派なしめ縄が飾ってありました。今回は出雲大社には立ち寄っていませんが、出雲神話に多少なりとも触れられました。
美保神社を後にして境水道に沿って西に戻り、次に向かったのは江島大橋です。この道は「ベタ踏み坂」としてテレビコマーシャルで有名になった橋です。大型の船舶が下を通れるように高さが45mあります。スロットル全開にしなくては登れないと言うほどではありませんが、なかなか迫力ある橋でした。
橋を渡ると鳥取県境港市に入ります。「境」の「港」という地名に何かロマンを感じる筆者です。そして境港(さかいこう)は山陰地方最大の港で、港湾区域は鳥取と島根の2県にまたがっています。韓国行きのフェリーや中国、韓国へのコンテナ船の定期航路でもあり、また隠岐島との往来に重要なフェリーの港でもあります。
境港市側には漁港があり、全国でも有数の水揚げ量を誇っています。マグロやズワイガニが有名ですが、アジの水揚げ量も全国トップクラスです。
ということは、美味しいアジフライが食べられるはずだ! と筆者が向かったのは、水産会社直営の食堂「お食事処 しんわ」です。場所は当然、漁港のすぐ近くです。
平日で早めの時間だったこともあって、すぐにテーブル席に座れました。ホワイトボードに書かれた本日のおすすめに「アジフライ定食」があります。しかし鳥取の名産でもある「もさえび丼」や「のどぐろの炙り丼」など、食べたくなるメニューの魅力に惑わされる筆者です。

マグロの水揚げも多い漁港の水産会社ということもあって、従業員のみなさんが着ているポロシャツの背中には「境港天然本まぐろ」がドーンと描いてあり、マグロも気になってきます。
境港のアジフライを検証しなくては! という使命感でどうにか迷いを振り切り、無事に「アジフライ定食」をお願いしました。
待つこと数分で「アジフライ定食」が出来上がってきました。普通よりちょい大きめ、尻尾が立派なアジフライが2尾、付け合わせはドレッシングがかかったサラダ風のキャベツの千切り、小皿でタルタルが添えてあります。刺身とご飯、味噌汁、漬物が揃って「お食事処 しんわ」の「アジフライ定食」です。
お約束通り、まずはアジフライからいただきます。揚げ具合バッチリでサクッとした歯応え。身は関東と違って締まっている感じで、脂が乗っていてジューシーです。
タルタルやソースとも合うのですが、筆者としては、珍しく醤油で食べたくなるアジフライです。ご飯のおかずとしては最強、おかわりしたくなります。
箸休め的な刺身も美味しく、かなりコスパの良い定食です。今回もお腹いっぱい大満足でごちそうさまでした。
さて、今日はどこまで行こうかなぁ……などと思いながらも、満腹でしばらく動きたくない筆者でした。
■お食事処 しんわ
所在地:鳥取県境港市上道町2299-1
営業時間:10時~15時(水・木・第2日曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110





















