「もしや私、運転技術が上がった?」と錯覚するほどの走り!? 99万円台で購入できるトライアンフ「トライデント660」で感じた「めちゃくちゃなお得感」 〜小野木里奈の○○○○○日和〜
今回の『小野木里奈の○○○○○日和』は、バイク好き女優の小野木里奈さんが試乗したトライアンフ「トライデント660」の試乗レポートです。
パワフルでおしゃれなロードスター
皆さん、こんにちは!バイク好き女優の小野木里奈です。突然ですが、「外国車」と聞くと、なんだかそれだけでステータスを感じてしまうのは私だけでしょうか……(笑)。
というのも、国産車よりも比較的、価格帯が高いということが理由の一つにあると思います。さらに、日本人の感覚とはまた違うデザイン性だったりすることで、個性的で街中でも目立つんですよね。
今回は初めての外国車としておすすめしたい個性的なデザインのトライアンフ「TRIDENT 660(トライデント660)」に試乗しました。本日の『小野木里奈の○○○○○日和』は「試乗日和」です。それでは、いってみましょう!

さて、今回私が試乗したトライデント660は、イギリス生まれのメーカー・トライアンフがラインナップしている大型ロードスターで、スタイリッシュで存在感のあるデザインが特徴です。
今回、私が試乗したカラーは「コズミックイエロー/サファイアブラック」。ベースは艶のあるブラックで落ち着いた雰囲気ながら、タンクとフロントフェンダーにあしらわれた鮮やかなイエローや白のダブルラインが全体の印象をぐっとスポーティーかつ攻めた雰囲気に仕上げています。フォルムはクラシカルだけど、スポーティーさも両立させている印象でした。
黄色ってちょっと派手? と思う方もいるかもしれませんが、黒ベースのおかげで引き締まって見え、意外と大人っぽい印象。「このイエローに合わせてヘルメットや靴も合わせてみたい!」と、見るだけで挑戦欲をくすぐられるカラーリングでした。

それでは、恒例の足つきチェックでございます! シート高805mmと数字だけ見るとやや高く感じますが、シートがかなりスリムに設計されているため、私(=身長160cm)が跨っても思ったよりしっかり足が着きました。踵は浮くけれど、母指球のあたりはしっかり地面に接地する感じです。
車両重量は190kgで、大型バイクの中では比較的扱いやすい重さなのではないでしょうか。私の体格でも取り回しや停車時の不安が少なかったです。

いよいよエンジンスタート! キュルルル…ブォンッと、3気筒エンジンの軽やかで上品なサウンド。「ん?大型バイクにしてはけっこう静か?」と最初は思うのですが、回転数が上がるにつれて音が変化し、ライダーの気分をしっかり盛り上げてくれるんです! この音の変化が、走っていてとっても心地いい!
走り出してまず感じたのは、スタートしてから低速域での扱いやすさ。クラッチ操作は軽めで手が疲れにくいし、発進もスムーズ。都心の渋滞路でもストレスなく操作できます。特に今の時期、毎日暑すぎて気分が萎えてしまうのでこの運転操作の軽やかさはとてもありがたいです。
でも一方で、アクセルをちょっと捻ると「ドンッ!」と反応して、グッと前に飛び出すような、メリハリのあるパワー感もあります。例えるなら「お、おぉっ!」と思わず声が出てしまうような瞬発力。
正直、これは「フレンドリーな初心者向け」とはちょっと違って、しっかりスポーティーな味つけだと思いました。かといって、怖さはなく、コントロールはしやすい。初心者からベテランまで、誰が乗っても楽しい! と思わせてくれる絶妙なバランス感でした。なんだかチャレンジしたくなる気持ちにさせてくれるのです。
走行モードは「ロード」「スポーツ」「レイン」3種類。今回は天気が良かったので主に「ロード」と「スポーツ」で走りました。「ロード」と「スポーツ」を比べると違いがわかりやすかったです。その名の通り、「スポーツ」の方が加速にメリハリを感じてスポーティーな走りを体感できました。アクセルを回してスピードを上げる瞬間、全身ぞくっとするこの感覚がたまりませんなぁ……(笑)。
また、クネクネ道を曲がるのが楽しくて仕方ない! ライディングポジションは上半身がゆったりと無駄な力が入らない設計になっているので、車体に体がフィットする感覚があります。特に、車体の重心が中心に集まっている感じがして、旋回時の安定感が心地いいんです。Uターンもスッとできて、「もしや私、運転技術が上がった?」と錯覚してしまうほど(笑)。
そして、トライデント660の大きな魅力のひとつがデザイン性だと思います。タンクのフォルムやテール周りのシルエットがとっても洗練されていて、どの角度から見ても“かっこいい”!! 中でも今回のイエロー×ブラックは、街中でもかなり目立つ存在。個性が光っていますよね。
さらにこのバイクは、見た目に惹かれて乗ってみたら、走りの実力にもビックリさせられます。通勤や街乗りにもピッタリだけど、週末のワインディングやちょっとしたツーリングにもばっちりハマる、万能ロードスターだと思います。「見かけだけじゃないんだぞ」と言われているように感じました(笑)。

気になるお値段(消費税10%込)は、99万5000円から。個人的には「この価格帯でこの装備、音、質感……めちゃくちゃお得じゃない!?」と感動した1台でした。また、大型の外国車でありながらも、このお値段の万能ロードスターであれば、誰しもが魅力を感じるのではないでしょうか。
いかがでしたか? 「いつかはトライアンフ……」なんて外国車へ憧れを抱いていた方も、トライデント660ならグッと現実的に夢が叶うかも。見た目、走り、扱いやすさ、どれもバランスがよくて、初めての外国車にもオススメです! それでは、また次の月曜日にお会いしましょう!
Writer: 小野木里奈
女優。両親の影響で幼い頃にはバイクに憧れを持ち、23歳で大型バイクの免許を取得。いつか自分もお気に入りのバイクを見つけて、友達とツーリングに行くのが夢。初心者の立場で感じたことを素直に発信する。


































