ソレ、違法運転です。SNSで物議「ノーヘル、ノーナンバーのモペット」 見た目そっくりだけどe-BIKEとどう違う?
昨今、新基準原付や特定小型原付といったパーソナルモビリティの多様化が進みつつあります。「モペット」扱いとなる「ペダル付き電動バイク」もそのひとつですが、SNSでは「危険運転が多過ぎる」と苦言を呈する声が多いようです。
「交通ルールが全然守られていない」「結構怖い」などの声
昨今、新基準原付や特定小型原付など、パーソナルモビリティの多様化が進みつつありますが、その一方で、車両区分や装備の違いが分かりにくく、交通ルールの理解が追いついていないとの指摘も少なくありません。なかでも電気モーターを搭載する、一見すると電動アシスト自転車(e-BIKE)とよく似た「ペダル付き電動バイク」=「モペット」(モペッ「ド」とも言う)をめぐっては、歩道走行や信号無視などの危険運転がSNS上で共有されています。

SNSではモペットに対して「バイクなのに自転車みたいに好き勝手移動してるのをよく見る。ルールが全然守られてない」、「モペット、相当なスピード出してる人いるよね。歩いている人間からしたら結構怖い」など、マイナスな意見が多く見られます。
また、「ヘルメットも被らないし、真夜中なのにライトも点けずに無音で飛ばしてる人多すぎるから早く取り締まってほしい」、「自転車みたいに漕いでるから誤魔化せてると思ってる人多いけどさ、モペットってナンバー必須じゃなかったっけ?」など、交通ルールを守らない車両を指摘する投稿も見られました。
「モペットの交通ルールをいまいちわかってない」、「モペットって最近よく見かけるけど、結局自転車と同じように走っていいの?」といった声も見られ、モペットの交通ルールが浸透していない様子がうかがえます。
モペットには原付や自動車と同様の交通ルールが定められている
そもそも、モペットにはどのような交通ルールが定められているのでしょうか。モペットは自転車のようなペダルのほか、モーター(原動機)を備えているため、法令上は原動機付自転車(原付バイク)以上に区分されます。
モペットを公道で運転するためには、当該車両の規格に応じた運転免許の取得やナンバープレートの表示、自賠責保険の加入のほか、ヘルメットの着用義務、車道通行といったルールに従う必要があります。
なお、モーターを使わずにペダルだけで走行した場合でも、原付または普通二輪車としての交通ルールが適用されます。警察庁では電動アシスト自転車にそっくりな外観のモペットを「ペダル付き電動バイク」と呼び、注意喚起を促しています。
見た目が電動アシスト自転車に近いため、購入や利用の際には注意が必要です。また、灯火類や方向指示器など、保安基準に適合した装備も確認する必要があります。
モペットに限らず、交通ルールを誤解したまま運転すると、重大な交通事故へつながるリスクが生じることは言うまでもありません。
「知らなかった」で違法運転にならないよう、利用者側にも注意が必要です。







