モトグッツィ「ルマンIII」休眠前の段取り不足に問題があった!? 30数年の眠りから目覚めるのか!?

1970年代後半からバイクに乗り始め、ドゥカティの「ベベルLツイン」にぞっこんでしたが、当時は当然ながら購入することなどできません。社会人になって、ようやくLツインオーナーになれましたが、同時に気になっていたバイクが、モトグッツィの「ルマン」シリーズでした。なかでもお気に入りだった「ルマンIII」を遂にゲット!! しかし、公道復帰させるためには様々なメンテナンスが必要なコンディションなのです。

モトグッツィ「ルマンIII」再生プロジェクト始動!!

 特定カテゴリーのバイクいじりに突入すると、なかなか脱出できないのがぼく(筆者:たぐちかつみ)の性分なのかも知れません……。4ストミニやスーパーカブも、もはやそんな状況だと思います。まだまだ脱出できる雰囲気ではありません。

グッツィーノさんから積んで帰宅した直後の写真です。奇麗に見えますが、クロームメッキのマフラーやリアサスペンションのスプリングは、湿気によるブツブツ点サビが出ている状態です。軽トラの幌荷台内は、深呼吸不可能な腐ったガソリン臭でした
グッツィーノさんから積んで帰宅した直後の写真です。奇麗に見えますが、クロームメッキのマフラーやリアサスペンションのスプリングは、湿気によるブツブツ点サビが出ている状態です。軽トラの幌荷台内は、深呼吸不可能な腐ったガソリン臭でした

 ベベルのドゥカティに関しては、その渦から脱出できましたので、次は「セルスターター始動モデル」で、ロングツーリングでも尻が痛くならずに楽しめそうなモデルが良いと考えていました。そんな矢先に、バイク仲間からBMWの「Kナナゴー(K75)」を譲って頂けたので、その仕上げに取り掛かりました。1年以上かけたことで、ロングツーリングでも楽しめそうなコンディションに仕上がりつつありました。そんなタイミングで出逢ってしまったのが、このモトグッツィ「ルマンIII」でした。

 前述の通り、「Kナナゴー」を所有した最大の理由は「セルスターター始動」モデルだったからです。右脚の調子が今ひとつ良くないので、ビッグバイクのキック始動はもう厳しい体力です。さらに「シャフトドライブが楽しい!!」なんて考えていた矢先に、BMWよりもアクが強く、より個性的だと感じていたモトグッツィが気になる存在でした。

 その昔、「ルマンII」を所有するバイク仲間とツーリングへよく一緒に出掛けたものです。ワインディングでは、ぼくが走らせていたドゥカティが圧倒的に速かったと思います。

 ところが、高速道路では何度も先に行かれてしまった経験があります。以来、「ルマン」シリーズの「高速クルージング性能は最強!!」と、ぼくの中にありまして、今でもそう感じています。

スロットルは固着してピクリとも動かない状態でした。このようなときには、無理して動かそうとしてはいけません。ワイヤーのタイコを引っ掛ける、スロットルパイプを破壊してしまうこともあるからです
スロットルは固着してピクリとも動かない状態でした。このようなときには、無理して動かそうとしてはいけません。ワイヤーのタイコを引っ掛ける、スロットルパイプを破壊してしまうこともあるからです

 実は、トランポ取材で愛知県のグッツィーノさんへ取材連絡を入れました。そのときに、この「ルマンIII」=在庫車両と出逢ってしまったわけです。

 長年に渡る不動履歴がある車両でした。でも「たぐちさんなら何とかできると思いますが、大変ですよ」と言ったお話も……。そのようなコンディションだと伺うと、逆に、やる気マンマンになってしまうのがぼくの性格です。

 ということで、昔からの憧れでもあったモトグッツィ「ルマンIII」の完全不動車を購入することになりました。そして、再生&メンテナンスを楽しもうと思います。

 国産車や外車を問わず、似たような履歴を持つバイクは、世の中に数多くあると思います。そんな不動車の「再生プロジェクト」に対して、この企画が参考になれば幸い、と思ってます。

【画像】まずは現状チェック!! 長年不動車だったモトグッツィ「ルマンIII」を画像で見る(14枚)

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Writer: たぐちかつみ

フリーランスライター。バイクも作る国内自動車メーカーの生産技術開発部門を経てから大人向けのバイク専門誌「クラブマン」誌へ合流。同誌のメンテナンスコーナーが縁で、1995年春には「モト・メンテナンス」誌を創刊し編集長を務めた。同誌休刊後の2019年秋からは、内外出版社にて「モトメカニック」誌を創刊。現在も同誌編集長を務めている。

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