モトクロスでもチョッパーでも振り幅の広いカスタムが可能なのがクロスカブ

　郵便局に新聞配達、蕎麦屋さんなど、日本だけでなくアジアの働く現場を支えてきたホンダ「スーパーカブ」。その人気の理由は説明せずとも皆さんもご存じの通り、「燃費が良く経済的」な面、そして「丈夫で壊れない」点にあるでしょう。

　その経済的で丈夫な点はそのままにレジャーシーンに振ったデザインで2012年に誕生したのが今回ご紹介するカスタム車両のベースとなった「クロスカブ110」です。

　まず、スーパーカブカスタム専門店「garage works」の阿部さんが手を付けたのはリアエンド。タイヤの中心ほどまで伸びたリアフェンダーを大胆にカットし、チョッパーカスタムで使われることの多いスチールフェンダーとデュオテールランプをセットすることで、少し重い印象のあるクロスカブを軽快に魅せると共にカスタム感がグッと向上しています。

　そしてカブカスタムには欠かせないバーハン化は、同店オリジナルのバーハンキットを使いワンオフのハンドルを合わせることでイメージを一新。

　そのほか、淡いボディカラーを引き締めるべく、ブロックタイヤを装着しリムのエッジサイドをアイボリーとし、センター部はスポークと同色のブラック仕上げに。

　そこにヨシムラ製サイレンサーを組み合わせたアップタイプのエグゾーストを装備するなど、ストリートカスタムでありながらオフロード感をも両立させたカスタムセンスは流石です。

　これまで鉄カブベースのチョッパーカスタムを主としてきた同店ですが、新たな販路とスタイルを開拓すべく選択したクロスカブカスタム。次回もgarage works製作のクロスカブを紹介しますので乞うご期待ください。