高知県を訪れたら絶対行きたいキンメ料理の超有名店『料亭花月』 予想を遥かに超える大ヒットはシャブシャブ!?
ライダーにも人気のツーリングエリア、高知県でオススメのグルメスポット「料亭花月」について、ライターの後藤武さんがレポートします。
絶品!! 室戸市の良質な金目鯛を味わい尽くす
猛暑も過ぎ去り、やっと涼しくなって絶好のツーリングシーズンになってまいりました。どこに行こうかソワソワしているライダーも多いのではないかと思います。そこでライターのゴトー(筆者:後藤武)がオススメしたいグルメ情報なんぞをお伝えしたいと思います。今回はなんと、高知編であります。

高知県と言えば、ライダーには垂涎のツーリングスポット。ワインディングと海、美しい自然と美味しい食べ物の宝庫です。以前、日本1周したドイツ人の友達に「どこが良かった?」と聞いたら「そりゃー四国に決まっている。特に高知は良かったねえ」と言っていたくらい。ゴトーの友人たちの間では九州、北海道と並んで再訪したいツーリングスポットベスト3に入ります。
で、高知のグルメスポットのひとつとして紹介するのが、室戸市の金目鯛です。関東の人は「キンメって言ったら房総か伊豆だろ」って思うかもしれませんが、室戸市沖の海も最高の漁場。岸から近い場所で急に深くなっているから港に戻るまで時間がかからないというのがポイント。良質のキンメダイを鮮度抜群の状態で水揚げすることができるというわけです。

室戸市には「室戸キンメ丼」を提供するお店がいくつかありますが、その中でゴトーが訪れたのは「料亭花月」です。キンメ料理に関しては超有名店。高知を訪れたら絶対行きたいと常々思っていた店です。
料亭と言っても敷居の高さはありません。ライダーにも大人気で、ゴトーが訪れた日も関西方面からのツーリングループはもとより、スクーターで日本1周しているという東京の女性ライダーも訪れていました。
メニューを見て困るのが、何を頼むかということ。テッパンは室戸市が大々的に売り出している「キンメ丼」(地魚とキンメの刺身、キンメのテリヤキ、キンメの吸い物というルール)なんですけど、花月の場合はキンメの量を1.5倍にした「スーパーキンメ丼」とか、キンメのテリヤキが2倍になった「ダブル・テリヤキ・キンメ丼」なんていうものがあります。
やっぱりねぇ、バリエーション増えると悩むんだけど楽しいですね。「スーパーカブ」が欲しいと思ったときだって「スーパーカブ」以外にも「ハンターカブ」、「クロスカブ」があって、どれにするかワクワクしながら悩むでしょう? それと同じです。あーでもない、こーでもないと悩んでいたときに、メニュー裏面に見つけたのがキンメのシャブシャブ! こりゃあ見逃すことはできんと丼物&シャブシャブ単品をお願いすることにしました。

そして待ちかねたキンメ丼が到着。キンメの刺し身とテリヤキの間に地魚の刺身が入ってます。
キンメって刺身でも美味しいんですよ。切り身をさくの状態にしてから少し寝かせてあるんでしょう(寝かす時間で魚の味が変わります。メッチャ重要)、しっとりとやわらかな歯ごたえになっていて、上品な脂が身にほどよく溶け込んでいました。
テリヤキは高温で焼いたことでキンメダイのシッカリした食感が生まれています。これが甘しょっぱいタレと良く合うんです。
テリヤキって言うだけあって、照りがツヤツヤしていて美しい。3種類入っていた地魚も味変にピッタリです。

刺身が美味しいからガツガツ行きそうになるんですが、キンメ丼は一気に食べたらいけません。キンメの刺身とご飯を最低でも半分は残しておくこと。なぜって、出汁を使ったお茶漬けにするからです。
ちゃんと身が白くなるまでだし汁をかけると皮が柔らかくなります。そして熱が入ったことで表面の脂がいい感じに染み出します。これ食べるとね、刺身を全部お茶漬けにして食べたい、って思うかもしれません。

で、こっちがオールキンメ丼。地魚の刺身がなくなって、キンメの刺身が1.5倍。凄い迫力。コレで2500円って絶対お得。なんたってキンメは高いですから。東京で食べたらいくらになるんだろうなんて考えてしまいます。せっかく来たんだからキンメを腹いっぱい食べたい、っていうなら間違いなくコレ。オールキンメ丼なら刺身を半分残しても、かなり豪勢なお茶漬けになります。

そして予想を遥かに超えて大ヒットだったのが、シャブシャブでした。沸騰した出汁にサッとくぐらせたキンメの身は、まるで天女様が空に舞い上がっていくようにも見えるくらいに美しい。もうね、口の中に放り込んだ瞬間に至福の味がいっぱいに広がります。
ということで、大満足のランチになりました。オールキンメ丼とシャブシャブのセットを「バイクのニュースセット」って勝手に命名しましたので、この記事を読んだ方はこの2つを食べてみるように。なお、ゴトーが勝手に命名したのでメニューに名前はありません。あしからず。
花月から室戸岬は目と鼻の先。室戸スカイラインはとても走りごたえのある道なので、キンメを食べた後は是非ワインディングと室戸岬の絶景を楽しんでみてください。
ちなみに、花月に行くなら予約を強くオススメします。ここまで来て入れなかったとか、店が閉まっていたなんてシャレになりませんから。
■料亭花月
住所/高知県室戸市室津2586
電話/0887-22-0115
営業時間/平日11:00~14:00、土日祝10:30~14:00
定休日/不定休
Writer: 後藤武
クラブマン誌や航空雑誌の編集長を経て現在はバイク、食、飛行機などのライターと
して活動中。飛行機とヘリの免許を所持しエアレースのTV解説も担当していたことも。2スト、旧車、V8のアメ車など多数所有。