“梅ちゃん”の5年間と“なっちゃん”の新しい一歩!! 『ジャパンライダーズ』新旧アンバサダーがバトンタッチ
「ジャパンライダーズ」のアンバサダーとして5年間活躍した“梅ちゃん”こと梅本まどかさんから、“なっちゃん”こと平嶋夏海さんへ。新旧アンバサダーのバトンタッチセレモニーが「東京モーターサイクルショー2026」のステージイベントで行われました。コロナ禍を駆け抜けた梅ちゃんの5年間、たくさんの思い出が語られました。
コロナ禍の2020年、ゼロからスタートしたアンバサダー活動
2026年3月27日「東京モーターサイクルショー2026」初日のメーンステージで、「ジャパンライダーズ・アンバサダー」の新旧交代イベントが開催されました。
ジャパンライダーズ(JAPAN RIDERS)は、大阪・東京モーターサイクルショーの主催者でもある「一般社団法人日本二輪車普及安全協会」の活動の愛称です。ライダーの安全とマナー向上を広めるアンバサダーが、その顔としての活動を担ってきました。
委嘱式では、日本二輪車普及安全協会の倉石誠司会長から新アンバサダーの平嶋夏海さんへ「1年間よろしくお願いいたします」と委嘱状が手渡されました。

そして、2020年から5年間アンバサダーを務めた梅本まどかさんには、「オートバイライダーのマナーアップと安全意識の向上に多大なる貢献をされた」として感謝状と花束が贈られました。
平嶋さんから花束を受け取った梅本さんは、感慨深げにこう振り返りました。
「私が最初になった時は、『日本二輪車普及安全協会アンバサダー』という名前で、ジャパンライダーズ・アンバサダーという名前じゃなかったんですよ。途中から、皆さんに身近に感じてもらえるよう『ジャパンライダーズ』になりました。快適に、安全にという気持ちが込められた、すごく素敵な名前。それがどんどん広まってきて、本当にうれしいと思っています」
名古屋を拠点に活動する元『SKE48』メンバーの梅本さんが、この名称が定着する前の2020年から大役を担ってきたのです。
新アンバサダーの平嶋夏海さんは元『AKB48』のメンバーで、2人は「梅ちゃん」「なっちゃん」と呼び合う仲でもあります

動画配信、白バイの引き起こし……コロナ禍だからできたこと
梅本さんがアンバサダーに就任した2020年は、東京モーターサイクルショーがコロナ禍で開催中止に追い込まれました。アンバサダー就任のお披露目もできないまま、まさにゼロからのスタートでした。
「就任したばかりの時は、イベントが何もできなかったんですね。そこで距離を取りながらも、バイクに関わる人たちからお話を聞くという形でYouTubeの撮影を始めました。モトクロスのライダーさんだったりだとか、郵便局で働いていて、普段もバイクに乗っている女性の方だったり、白バイ隊員の方だったり。それぞれ乗っている車種も違うし、排気量も大きさも違うし、気をつけるポイントも違う。いろんな視点で話を聞くっていうのが、すごくおもしろかったです」
なっちゃんこと平嶋さんも、梅ちゃんの活動をこう称えます。
「梅ちゃんは白バイ隊の制服を着て式典に臨んだり、白バイの引き起こしチャレンジをしたりしてたんですよ」
梅本さんの対談動画や、日常点検のキーワード「ブタと燃料」などの解説コンテンツは、日本二輪車普及安全協会のYouTubeチャンネルやXに多数掲載されています。

梅ちゃんとなっちゃん、新旧アンバサダーのバイクトークは30分にわたり、会場を盛り上げました。その中では、ライディングレッスンの大切さも熱く語られました。
「スキルがないと安全には乗れないし、不安なことが逆に危険を招くこともある。余裕を持って運転することが大事です。リターンライダーの方や、久しぶりにバイクに乗るという方にも、ぜひ気軽にライディングレッスンに参加してほしいです」(梅本さん)
「私も免許取得後に、教習所で開かれる警察の講習会に何度か参加しました。あれがあったから怖くなくなった。自分のバイクのまま受けられるから、学んだことをそのまま日常のライディングに活かせるのがいいところです」(平嶋さん)
2人が笑顔で語り合った中には、立ちゴケのエピソードもありました。平嶋さんの愛車(モトグッチ)が、ガソリンスタンドでガソリン満タン後に車体を立てる際に、勢い余って逆側にバタンと倒れてしまった話には、会場からも共感の笑いが起きました。
「バイクの傷より心の傷の方が大きかったですよ」と平嶋さん。
アイドル時代の悔しさが、等身大の発進につながった
梅本さんは、アイドルでありながらバイクに乗ることを志したパイオニアです。アンバサダーの就任は、その後のことでした。
「アイドルだった時に、バイクは危ないからと反対をされて乗れなかった。その悔しさがありました。その中で、等身大でいろんなことを発信してほしいって言っていただけたことが、この活動の原点です」
免許取得後のライディングの不安も発進し、ライディングレッスンに参加しました。それを、ライダーに勧め続けてきました。

5年間のアンバサダー活動を、こう締め括りました。
「バイクは確かに危ない乗りものですが、バイクだからこそ見える景色がすごくたくさんある。ライディングは楽しいんだよ、ライダーはかっこいいんだよって。1ライダーとして、その気持ちをこれからも大切に、皆さんと楽しく長くバイクライフを送れるようにしていきたいです」
バトンを受け取った平嶋さんは、力強く語りました。
「梅ちゃんはスタッフさんたちといっしょに考えて、築き上げてきたと思う。私はそれを受け継いで、梅ちゃんが作ってきた道筋をたどりながら、より多くの人に知ってもらえるように頑張っていきたいです」
平嶋さんは2026年、各地で開催されるベーシックライディングレッスンなどの関連イベントにも登場予定です。
Writer: 中島みなみ
1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。












