「円安」が与えた中古相場への影響とは!? USED IN JAPANを狙う海外バイヤーの影【PR】

昨今の円安が続く状況下で、中古二輪市場が高騰しているといいます。その理由はもともと海外で人気の高かった日本の中古バイクに、海外バイヤーたちが目をつけたことにあるようです。その背景はどのようなものなのでしょうか?

円安相場が二輪中古市場へもたらす影響とは 輸出率データから見えるもの

 ここ5年間、世界経済は大きな変化に見舞われています。2020年から始まった新型コロナウイルス感染症にまつわる経済的影響、さらに日本では2022年以降円安が加速しており、2021年に109.89円(平均レート ドル/円)だったものが、2023年には140.59円にまで下落。2024年に入って、一時160円台も記録しました。

2022年以降加速する円安はバイク市場にも影響を与えているようだ

 その影響は、私たちの生活にも顕著に表れています。浅草、東京スカイツリー、原宿、銀座、秋葉原など、東京の主な観光地や、京都、大阪、北海道といった地域は欧米や中国、韓国など海外からの観光客であふれかえっているのが現状です。

 そして実はこの円安、バイク市場にも影響を与えているようです。

バイク王の「バイク未来総研」が海外バイヤーの動向を独自で取材!

二輪中古車の業者オークションでの海外バイヤーの動向について調査した結果、2020年前半に38.9%だった海外バイヤーの落札率(輸出率)は2024年前半に45.4%にまで上昇している

 バイク王では、バイク業界にとって有益な情報を発信し、バイクの未来を切り開くことを目的とした「バイク未来総研」の活動の中で、記録的円安下における中古二輪車の業者オークションでのバイヤーの動向について、独自の取材で得た情報やデータをまとめた記事を公開しました。

 ちなみに、ここでいう業者オークションとは国内の各バイクショップの仕入先としてだけでなく、顧客から仕入れたバイクの売却先としても活用されている、国内流通において重要な卸売市場であり、海外からの参加者も一定数存在します。

 未来総研の記事の内容では、バイク王が独自に収集した、国内で開催されている一部のバイクの業者オークションにおける海外バイヤーの落札率について触れられています。記事によるとコロナウイルスの感染拡大による経済的影響が顕在化し始めた2020年前半に38.9%だった輸出率(※海外バイヤーの落札率)は、2020年後半から低下していき、2021年後半に29.7%と底をつくと、その後は上昇に転じて2024年に45.5%まで上昇しています。

なぜ日本の二輪中古車は海外で人気なのか? オークションのプロに聞く

 未来総研の記事の中では、海外バイヤーの動向を知るために、株式会社ジャパンバイクオークション 営業部部長の和田剛氏にインタビューをお願いしました。

日本の中古バイクは低走行距離で程度が良い上、車検制度やディーラー網が整っており、整備やメンテナンスも行き届いているので輸出向けの落札が増加しているのでは、とジャパンバイクオークションの和田氏は言う

Q.海外のバイヤーは、日本の中古バイクをどのように捉えているのでしょうか?

A.「日本のユーザーが使用したUSED IN JAPANの中古バイクは、世界各国の中古車より走行距離が少なく、程度が良い物が多いと認識されています。

 また、日本の車検制度やディーラー網がしっかりしており、整備やメンテナンスが行き届いている車両が多い点も、輸出向けの落札が増加している要因だと思います」(和田氏、以下同)

Q.輸出向けに落札される車種の傾向や特徴はあるのでしょうか?

A.「以前は車両のコンディションにかかわらず小型、中型バイクへの応札(オークションの入札に参加すること)が活発でした。たとえばコロナ禍前までは、ある国においてはホンダ フォルツァ(MF08)の需要が高いという実績がありました。しかし最近では、小型や中型モデルに加えて、状態の良い大型の高額車両にも幅広い応札が目立っています」

中東地域やヨーロッパなどの各地で需要の多い日本の中古バイクたち

Q.特に需要が多いと感じる国や、ニーズが高い車種を教えてください。

A.「カンボジア、ドミニカ共和国、スリランカ、ドバイといった中東地域などは最近活発な印象を受けています。人気車種の傾向は国によって特徴があります。

 原付1種や原付2種のスクーター系はドミニカ共和国、カンボジアや一部の中東地域などが中心です。ホンダ アフリカツインやヤマハ テネレといった大型アドベンチャーモデルは、ヨーロッパなどで人気が高い印象です。

 また、BMW、カワサキ Z1000、NINJA 1000SX、ヤマハ MT-09、MT-07、トレーサー、スズキ GSX-S750、GSX-R1000、Vストローム650、Vストローム1000、GSX1300Rハヤブサはドバイなど中東での人気が高い印象です」

資金力が向上した海外バイヤーにとって、低走行で状態が良く、整備やメンテナンスも行き届いている日本の中古バイクは今が落札するチャンスと考えられている!?

 以上のような回答から、海外ではMADE IN JAPAN、ひいてはUSED IN JAPANという言葉が、確かなブランドとして力を持っていることがわかります。

 想像するに、その理由として挙げられるのは、もともと高品質な日本製のバイクが、日本のしっかりとした車検や定期点検の制度によって支えられ、海外に比べてよく整備された道路を走っていることなどがあると思われます。

 そんな下地を持った日本の中古バイクは、円安という状況で実質的な購買力が向上した海外バイヤーにしてみれば、今が落札する絶好のチャンス、というわけなのです。

国内市場ではデメリットも。バイク王が国内での直販に取り組む理由

ユーザーから直接買取するバイク王は、積極的に国内流通を後押しし、ライダーの”資産”保護に通じると言えるだろう

 私たち日本人ライダーのバイクを丁寧に扱う姿勢や、車体の良好なコンディション維持を実現する全国のバイクショップの支えがあって、USED IN JAPANという価値を生み出していることは誇らしいことです。

 しかしその反面、海外からの高い人気というのは、国内のバイクショップや私たちライダーにとって好ましくない側面も持ちます。

 というのも日本のバイクショップでは、下取りといった例外を除いて、販売する中古車両の多くは業者オークションから仕入れを行うことが一般的です。ここで海外バイヤーとの入札価格で競り合うとなると、相場は自然と上昇するため、高品質な車両を仕入れようとすれば販売価格もその分上昇し、仕入れ価格を維持しようとすれば車両の品質を下げざるを得なくなってしまいます。

 要するに「良い車両を手頃なお値段で」という中古車のメリットが薄まってしまうかもしれないのです。

「良い車両を手頃なお値段で」展開しているバイク王の中古車たち

 その点でいうと今回の未来総研の記事を公開したバイク王では、ユーザーから直接買取する形で仕入れを行っており、年間10万台という取り扱い車両(※)から厳選した車両の販売を行っています。直販に力を入れることで積極的に国内流通を後押ししている点も、私たちライダーの”資産”保護に通じると言えるでしょう。

 波乱の中古バイク市場を迎える現在、これから中古車を購入しようと検討している方にとってはこの円安は歓迎できるものではないかもしれませんが、価格と質の両面から吟味して、ぜひ納得のいく決断のもとバイクライフを楽しみましょう。

※「2022年12月1日~2023年11月30日の取り扱い実績」

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Writer: 伊井覚

バイク歴はおよそ20年。ツーリングやサーキット走行を楽しんでいたはずが、突如オフロードにハマり、モトクロス、エンデューロなどレース生活を送る。2018年から全日本ハードエンデューロ選手権G-NETを全戦取材、2022年にはハードエンデューロ世界選手権「ルーマニアクス」を日本人として初めて取材した。

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