アメリカを代表するハーレー用パフォーマンス・パーツメーカー 「S&Sサイクル」の歴史を改めて振り返る【パート2】 当時、ハーレーチューニングの主流だった四輪用キャブへの換装に満足しなかったG・スミス・シニアは1966年よりオリジナルの“Lキャブ”開発に着手。組付けはすべて彼自身の手によるものだったとのことです 1971年に登場した“Lキャブ”はガソリンに対応したストリートタイプは“G”、ナイトロメタンやアルコール燃料用には“Fuel”を意味する“F”という文字を刻印。1-7/8"ベンチュリ―径のタイプを“A”、それより小径の1-4/3"を“B”と区分けしていたとのこと S&Sのボンネビルへの挑戦、その黎明期を支えたのがスポーツスターベースのこのマシン。当初はガソリン仕様だったのだが、後に車名の“Nitro Express”のとおりナイトロ燃料仕様に変更。キャブやエアクリーナーなど様々なパーツがこの一台で実験的に試されたとのことです S&Sの代名詞といえるティアドロップタイプのエアクリーナーカバーが登場する以前、内部にフィルター機能を持たない“マッシュルーム”カバーを生産。旧車ブームで復活を望むユーザーの声に応え、2008年に再生産された人気パーツです フロートの構造に問題のあった“Lキャブ”を改良し、1975年に登場したのが“スーパーB”。ボディの長さが「ライダーの足に触れて運転の邪魔になる」という理由が米国のPL法(製造物責任法)に抵触し、83年に試作品が作られた“ショーティー”に道を譲るが2008年に再生産。これも旧車人気の高まりに対応した動きといえるでしょう S&Sといえば多くの人が連想するティアドロップエアクリーナーは1975年に登場。初期はクロームメッキが施されていなく、アルミ地剥き出しのまま。刻印されている文字も“SUPER”ではなく“CYCLE”です S&S社のビッグボアシリンダー、“サイドワインダー”は1976年に登場。このガラガラ蛇をあしらったロゴとスーパーBキャブの蜂をモチーフにしたロゴはマニアにとってお馴染みです 1979年、オフィスにて顧客からの質問に答えるM・スミス夫人。彼女は多くの顧客から信頼と尊敬を集めるほどにハーレーのメカニズムに精通していたとのこと。1992年にお亡くなりになっています S&S最初期にライダーとして活躍したレオ・ペインも同社の歴史を語る上で忘れてはならない人物。彼こそが1/4マイルの直線で10秒の壁を最初に突破した人物とのことです 1969年のボンネビルで202.379 mph(約324km/h)の速度を記録し、ガソリンエンジンで二つのレコードを樹立するだけに留まらず、1972年には排気量を96cu-in(約1584cc)にUPした上でナイトロ仕様へと変更し、206.544mph(約330km/h)をマークしたW・ライニーは写真左のジョージ・スミスの隣に立つ人物。10年間で16のタイトルを獲得した“200MPHクラブ”のメンバーです インタビューを行った2008年当時、S&Sの歴史についての詳細まで語って頂いたケン・スミス氏。創業者のG・スミスシニアの次男であり、同社を勇退するまですべての写真管理を行っていた人物で、スタッフからは“アンクル・ケン”の愛称で親しまれています 1970年にボンネビルで時速265.492mph(約425km/h)の記録を樹立したハーレーダビッドソン社のワークス的チームであるWest coast Harley-Davidsonの“マニング・ストリームライナー”とジョージ・スミス。この時、S&Sはエンジン関連パーツやチューニングで様々な助言をH-D社に対して行い、そのノウハウが後に1340ccのショベルヘッド誕生に繋がったとのこと 関連記事 ここはバイクの海!? 業者専用のオークション会場へ潜入! (PR)BDS 徳川家康に認められた“ヨーロッパ人初”の「侍」? 縁の地は都心からのアクセスも良好な三浦半島 ツーリングラリー参加で心地よいスポットを巡る あの巨摩郡の愛車が令和に復活!? ライダー必見のエモ動画も (PR)バイク王 速度に合わせてギアを上げる操作!! 適切な回転域を維持!! 「シフトアップ」とは? バイク業界大手の知られざる裏側、岡崎市の拠点にメディア初潜入 (PR)RED BARON この画像の記事を読む あの巨摩郡の愛車が令和に復活!? 必見のエモ動画も なぜ「あの店」は旧車に強いのか? 拠点を初公開 バイク不足で高騰中!愛車の相場を調べてみる>> 画像ギャラリー