ヤマハ「XSR155」の“弱点”を魅力に!? 並行輸入車オーナーが語るカスタムのススメ! デイドリップ通信Vol.54
バイク乗りのカフェ店主、黒田悟志さんによる連載コラム。並行輸入車のタイ製ヤマハ「XSR155」に4年乗り続けてきたオーナーとして感じた、このバイクの弱点とカスタムのポイントについて語ります。
オススメのカスタムポイントをご紹介
こんにちは、『Day Drip Coffee』のクロダです。都内のとある住宅街で小さなロースターカフェをやっている、バイクの好きな店主です。このコラムは「バイクとコーヒー」をテーマに、この2つの世界を行き来して感じた様々なトピックをお届けしています。
2026年6月30日に、ヤマハ「XSR155 ABS」が正式に国内販売開始となりました。東南アジア圏では2019年から販売されており、僕自身もタイ製の並行輸入車を4年間乗ってきました。このバイクの素晴らしさを存分に味わっていますが、今回は、逆にウィークポイントと、それらを踏まえたオススメのカスタムについて取り上げたいと思います。

まず弱点については、「シートが高い」です。現在の一般的なユーザー感覚やニーズに照らし合わせると、ざっくり身長170cm以下の人には少々ツラいという評価になると思います。
ただし、とにかく車体が軽いおかげで足つきの悪さの割に不安はあまり感じないです。個人的にはそこまで気にする必要はないとも思うレベルです。
また、使われているタイヤからも分かるように、スクランブラー的な味付けがされているせいか、ハンドルが結構幅広で、絞りが少なく開き気味です。素直に握るとかなり肘を張った構えになるポジションで、不自然さや違和感を覚える人は多いかもしれません。
逆に言えば、この「シート高」と「ハンドル幅」は、175cm以上の人にとっては受け入れやすいポジションと言えます。スクランブラー的に乗りたければ、の話ですけど。
それにいくつかのインプレッションで、「お尻が痛くなる」というコメントを見かけました。僕も『SSTR』に参加した時のように、何時間も走りっぱなしだとたまに辛くなる時がありました(当たり前か)。
でも普段シートに硬さを感じることはなく、むしろ着座位置をあれこれ変えられる自由度の高さが嬉しいくらいです。シートよりも気になったのは、リアショックの硬さでしょうか。
じつは、2輪車は自転車ロード歴の方が長いため、シート問題はバイアスがかかって参考にならないのかもしれません……。
こんな感じでいくつかの弱点も踏まえつつ、オススメのカスタムを紹介したいと思います。

まずは必須と言っても良いくらいのカスタムが、「ETCとメーターバイザー」です。もし高速道路を多用するなら、この2つは文句なしにオススメ。とくにメーターバイザーは走行風による身体の負担をかなり低減してくれるので、僕は大変お世話になっているパーツです。ETC車載器はシート下のスペースに上手く収まります。そうそう、ヘルメットホルダーも超オススメです!
次に「ローダウンリンク」です。ヤマハもその辺りは重々承知しているのか、「XSR125」の発売当初から、メーカーの純正オプションとして用意されています。20mmダウンするので、足つきに不安のある人にはめっちゃ有効ですね。
それに「ハンドル交換」ですが、これも並行輸入車オーナーではやっている人が多く、「ハリケーン」の「コンチ3型」などが定番です。またハンドルスペーサーの装着で、近くて高いポジションにカスタムするのも人気ですよね。
ちなみに僕はノーマルハンドルに慣れてしまって、何もやっていません。でもハンドル交換は今後やってみたいカスタムのひとつです。
またタイヤについてですが、デフォルトではIRCのトレール向けのセミブロック的なタイヤを履いています。僕は舗装路しか走らないのでセミブロック系の必要はないし、実際どっちつかずな印象。それに走行感もちょっと固かったので、ツーリング主体のためブリヂストンの「バトラックスBT46」に変更しました。乗り味は少ししなやかになり、雨天時の安心感も増えて大正解でした。
そしてチェーンです。お世話になっている整備士さんが言っていたのですが、東南アジア系の小排気量バイクの場合、こういうパーツは「それなりの品質」であることが多いとか。寿命は普段のメンテ次第なので一概に言えませんが、たまたま僕の場合はライフが短かったので、国内メーカーのチェーンに交換しました。
細かな所では、他にもウインカーバルブのLED化、アジャスタブルレバー、シフトロッドなど、フィッティング的なカスタムもオススメです。
「XSR155」は登場から7年が経ちますが、大きな仕様変更も無く国内発売に至りました。それはひとえに基本設計の良さにあるのではないかと思います。
国内の「バイクヒエラルキー」からは捉えにくい排気量ですが、このバランスの良さ、そして「ジャスト・マイ・サイズ」な乗り味が、広く皆さんにも届けば嬉しいです!
Writer: 黒田悟志
世田谷の自家焙煎カフェDay Drip Coffee店主。自転車ロードバイクに20年ほど乗ってきたが、2年前オートバイに目覚めて自動二輪免許取得。両足2気筒から4スト単気筒へ。昨年はSSTRにも初参加しバイクライフを堪能中。






