徳川家康に認められた“ヨーロッパ人初”の「侍」? 縁の地は都心からのアクセスも良好な三浦半島 ツーリングラリー参加で心地よいスポットを巡る
都心からもアクセスしやすいツーリングエリアとして人気の三浦半島で、ツーリングラリー「三浦按針ラリー」が開催されました。実際に参加したレポートを紹介します。
のんびり走って次のポイントをつなぐツーリングラリー初開催
ある日、SNSを見ているとちょっと気になる投稿を発見しました。
1600年に現在の大分県の海岸に漂着したイギリス人航海士ウイリアム・アダムスが、後に徳川家康に認められ、三浦半島に領地と武士として「三浦按針(みうらあんじん)」の名が与えられ、ヨーロッパ人初の侍となります。
その縁の地である三浦半島を巡るツーリングラリーが、神奈川県葉山町のカフェ「フェリシティ」とロイヤル・エンフィールドが主催する「三浦按針ラリー」だというのです。
「フェリシティ」は、ダカール・ラリーの出場経験もある桐島ローランドさんが経営するカフェで、このラリーのスタート地点になっています。これは面白そうだと、SNSから参加を申し込みました。
「三浦按針ラリー」は、2026年6月20日・21日の2日間で実施され、筆者(増井貴光)が参加したのは日曜の21日です。

最短所要時間は2時間とのことなので、朝早く出ることもありません。前日から降っていた雨が上がる頃に愛車のホンダ「CT110」で、スタート地点の「フェリシティ」に向かいました。
ここでスタッフに参加の意思表明をして、「三浦按針ラリー」のスタートです。スマホで「フェリシティ」に到着したスタンプを押すと、次の目的地が表示されます。ゴールである逗子市にある「亀岡八幡宮」は最初から表示されますが、途中4カ所のチェックポイント(CP)はシークレットで、現地に到着したことをアプリにスタンプすると、次のCPが表示されます。
1カ所目は、三浦按針の領地だった横須賀市逸見や、墓のある「塚山公園」ではないかと推測していたのですが、なんと、記念艦「三笠」が保存されている「三笠公園」でした。
ラリー完走後に桐島さんに訊いたところ、「塚山公園」は住宅街で道が狭く、駐車場所も限られるとのことでした。ということで「三笠公園」に向かいます。
ここでミスをしたことに気がつきました。ハンドルにスマホホルダーを着け忘れていたのです。でもまあ、土地勘がある三浦なので問題無いだろうと走り出します。
京急「横須賀中央駅」近くの繁華街を通過し、米海軍基地の前を通って「三笠公園」に到着しました。しかしにバイクを停めるスペースがありません。入口の案内に従って、「よこすかポートマーケット」の駐輪場に停めて徒歩で向かいます。
公園で何枚か写真を撮り、アプリに到着のスタンプを押します。すると次のCPは「ジハングンオブジェ」と出ました。
三浦半島の地理には自信がある筆者ですが、知らない場所が表示されて少々動揺してしまいます。グーグルマップを確認すると、野比海岸の南端にあるようです。
最短距離で行くこともできますが、タイムトライアルをしている訳ではないので、海岸線を走ろうと観音崎を目指します。
古い地元ライダーの間では「マボ直」と呼ばれているとかいないとか、馬堀海岸の直線道路でカリフォルニア気分に浸り、道中は東京湾越しに房総半島が綺麗に見えます。海も青くて気持ちが良いです。ライダーズカフェ「TWO STAR」に寄りたいとも思いましたが、スタートが遅かったので通過します。
シークレットなビーチに立ち寄って東京湾とは思えない景色に癒され、浦賀から久里浜を抜けて野比海岸に出ました。そろそろ海岸の終わりという辺りを注意して見ますが、オブジェらしきものが見当たりません。
「野比海岸公園」の近くでようやくそれらしきモノを発見し、バイクを停めます。ピンクでカタカナの「ヨコスカ」オブジェがあります。これかな? と近寄ってアプリを見ると、少し離れているようです。
ちょっと歩くと「#ジハングン」と書かれた自販機を模したピンクのオブジェを発見、コレです。

スタンプを押すと、次のCPは「立石公園」です。東京湾側から相模湾側へ三浦半島を横断しなくてはいけません。
一旦、三浦海岸まで南下して県道を西へ。「林交差点」で国道134号に出て北上し、「立石公園」に到着。日曜で駐車場は混んでいましたが、バイクは問題なく入れました。
ここで一服休憩。近くには美味しいプリンの「マーロウ」もあるので休憩ポイントにはうってつけです。
さて、次のCPは……とスマホを見ると、「逗子マリーナ」です。国道134号を北上すれば良いのですが、葉山の海岸通りに迂回します。
「カブと言えば」、的な立ち寄りスポット「真名瀬バス停」で写真を撮って出発。CPが「逗子マリーナ」であることは分かっていますが、つい「あ! ここだ」と停まってしまいました。
スマホホルダーがあれば間違うことはなかったのですが問題ナシ。タイムトライアルでもなければペナルティがあるラリーでもありません。
「逗子駅」方面に走り、ゴールの「亀岡八幡宮」が近いな、と思いながら通り過ぎて小坪方面へ。最後のCP「逗子マリーナ」に到着しました。
椰子の木を背景に写真を撮って再スタート。それほど時間がかからずにゴールの「亀岡八幡宮」に到着しました。アプリで到着のスタンプを押すと「制覇。」と表示され、完走です。
「亀岡八幡宮」では「ZUSHI INDIA FES! チャロチャロ」というイベントが開催されており、ここに主催者の「フェリシティ」のキッチンカーと、隣にロイヤル・エンフィールドがブース出展していました。
「制覇。」の画面を見せると、コーヒーなどのドリンクが桐島ローランドさんから手渡されます。桐島さんのオススメ、インド産の豆を使ったアイスコーヒーをいただいて一息つきます。
そしてフェスにぴったりな雰囲気の「GOAN CLASSIC 350」が展示され、親しみやすいデザインがバイクに乗らない人にも人気でした。
距離的にも時間的にも余裕があるので、それぞれに自分の楽しみ方で走れる「三浦按針ラリー」は、桐島さんに話を訊くと「今回のラリーはテストケース。来年の2回目には他のライダースカフェなどと協力して本格的にイベントにしたい」そうです。
都心からもアクセスしやすく、ツーリングにも最適な三浦半島をもっと楽しめるラリーが開催されることに期待です。

Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110






























