カワサキ「Z2」エンジン左下からのオイルの滴りをシャットアウト!【恒久処置編】 〜日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承〜Vol.10 ダイナモカバーを取り外すとエンジンオイルが流れ出てしまいます。そこで、自動車用ジャッキを複数利用し、さらにタイダウンベルトで車体を固定しつつバイクを右側に傾けて作業進行しました。この程度の傾けでエンジンオイルは流れ出ませんでした ダイナモカバーを取り外す際には、最初にセルモーターカバーを緩めて上に浮かした状態にして、その上でドライブスプロケカバーを取り外します。こうすることで、サイドカバー内のカプラを抜き取ったときにサブハーネスをフリーにできます サブハーネスをフリーにしたら、オルタネーターカバーの締め付けボルトをすべて抜き取ります。次に、プラスチックハンマーで軽く叩きながらカバーを手前に引くことで、カバーは取り外せます。マグネットローターは永久磁石式てす 前オーナーが定期的にオイル交換し、コンディション良く走らせていた様子を垣間見ることができます。発電機室内はまったく汚れていない様子!! このカバーからステーターコイルを取り外し、いよいよ患部の処置に入ります ステーターコイルを締め付けているボルトを抜き取ります。ネジロック剤で固定され、硬いときは無理することなく、ボルト座周辺のカバー表側をヒーターで温めることでボルトは緩みやすくなります。コイルユニットはスポッと抜けました 幾年月と経過した純正グロメットがこの部品です。分解前はサイドスタンドでパーキングすると、翌日は間違い無くグロメット下の床にオイルが溜まりました。メーカーでもゴム系ボンドで固定していた様子ですが、もはやシール性が低下しています いよいよ処置の開始です。サブハーネスのコードはすべて新品に交換するため、3相交流の立ち上がり線の接続部分を先細のハサミで切開していきます。細かな電気工事のために、このような解剖バサミも販売されています。持っていると便利ですよ~ スリーブチューブにハンダで固定されていた配線接続部分は、各スリーブにハンダゴテを当ててしっかり温めることで、コード側から配線を抜き取れます。当時の結線方法はカシメ式ではなく、より確実なハンダで固定されていました。 純正オルタネーターハーネスは、幾年月の経過で劣化している例が圧倒的に多いです。ここでは、純正カプラからギボシ端子を引き抜き、さらに端子を再利用&ハンダにて接続補強しました。これで出力ハーネスは新品コードに交換できました。 黄色い出力コードには1.25sqサイズのやや太いものを利用しました。3本のコードを束ねてアウターとなるビニールチューブに差し込み、サブハーネスを整理整頓します。配線コードは電気部品商で購入した、自動車補修用部品を利用しました。 新品ギボシ丸端子があれば中古部品を再利用しませんでしたが、なんと今回は、旧ハーネスのギボシカシメを精密ドライバーで起こしてからコードを引っ張り抜き、さらに端子カシメ部を成型してから新品コードにカシメ直し、ハンダ接続で補強しました。 ステーターコイル側と接続する3本の黄色コードには、Φ1.5mmの針金をハンダで固定して取り回しの段取りを行いました。この針金がゴムグロメットを突き抜けるので、配線はグロメット内をスムーズに通すことができます。 オルタネーターカバーのガスケット座面をスクレパーでクリーニングします。次にオイルストーンにオイルを塗布してガスケット座面を磨き、面出しを行います。ガスケット座面の平滑化は、オイル漏れ防止対策として極めて重要です。 ドレミコレクションから購入した交換用のサブハーネスグロメットです。この部品を利用して、自作の新品コードに交換します。オイル漏れ防止と発電出力の安定化を図る作業を進行中です。部品発売元/ドレミコレクション ゴムグロメットの配線通路に針金を突き刺します。この針金がゴム膜を突き通すことで外径が太い配線をスムーズに引き込めます。針金径よりも配線径が太いので、ゆるゆるにならず配線をしっかり保持している様子が指先に伝わってきます オルタネーターカバーの所定位置にステーターコイルを復元します。次に、ゴムグロメット周辺の配線を束ねて固定します。液状ガスケットよりも接着力が強いセメダインのスーパーXをグロメット外周へ塗布し、エンジンカバーの溝へ押し込みます。 エンジン内のグロメット固定に今回利用した接着剤は、熱に強く硬化後も弾力性があるセメダインスーパーXです。この接着剤は、熱に強く硬化後はエンジンオイルが浸透することも無いので使い勝手が良く、使える高性能接着剤です ゴムグロメットは入り口だけ差し込み、外側部分にはアウターカバーと黄色の3本線をしっかり固定する収縮チューブを利用します。チューブを収縮してからゴムグロメットを押し込み、いよいよ内側と外側の接着ケミカルを養生します オルタネーターカバーの配線取り回し空間には、高流動性でも知られるスリーボンドの1103ブラックを利用しました。エンジン内部側にはセメダインのスーパーXです。ハーネス通路は1103で完全に遮断する作戦にしました。結果は良好です カワサキZ1/Z2のオルタネーターは、常時エンジンオイルに浸っている関係で、ハーネスグロメット部分からのオイル漏れが多いです。この劣化したグロメットを交換するための補修部品が専門店から販売されていますが、交換作業を的確に行わなくては、再びオイル漏れが起きてしまうこともあるそうです。ここでは教わった通りに作業進行します ダイナモカバーを取り外すとエンジンオイルが流れ出てしまいます。そこで、自動車用ジャッキを複数利用し、さらにタイダウンベルトで車体を固定しつつバイクを右側に傾けて作業進行しました。この程度の傾けでエンジンオイルは流れ出ませんでした ダイナモカバーを取り外す際には、最初にセルモーターカバーを緩めて上に浮かした状態にして、その上でドライブスプロケカバーを取り外します。こうすることで、サイドカバー内のカプラを抜き取ったときにサブハーネスをフリーにできます ドレミコレクションから購入した交換用のサブハーネスグロメットです。この部品を利用して、自作の新品コードに交換します。オイル漏れ防止と発電出力の安定化を図る作業を進行中です。部品発売元/ドレミコレクション オルタネーターカバーの配線取り回し空間には、高流動性でも知られるスリーボンドの1103ブラックを利用しました。エンジン内部側にはセメダインのスーパーXです。ハーネス通路は1103で完全に遮断する作戦にしました。結果は良好です 関連記事 あの巨摩郡の愛車が令和に復活!? ライダー必見のエモ動画も (PR)バイク王 「サイドカバーエンブレム」もリフレッシュ!! バイクの“名称”部品こそコンディションが大事!! バイク業界大手の知られざる裏側、岡崎市の拠点にメディア初潜入 (PR)RED BARON カワサキ「“新”Z900RS」発売! 新たな“ブルー”のカラー&新グラフィックで魅力を深化! 「146万円で買える」「だいぶ低重心」「オレンジだよね!」など反響 KTM「790アドベンチャー」2026年モデル発売 この画像の記事を読む あの巨摩郡の愛車が令和に復活!? 必見のエモ動画も なぜ「あの店」は旧車に強いのか? 拠点を初公開 バイク不足で高騰中!愛車の相場を調べてみる>> 画像ギャラリー