レトロとモダンが同居する、タイ生まれのGPX「ジェントルマン200」 その実力は!?
スポーティなポジションと味わいのあるエンジンフィール
主要諸元によると、ジェントルマン200のサイズは全長2020mm、全幅 790mm、全高1160mmとほどよい車格。シート高は800mmで、またがってみると両足がきちんと接地します。

ハンドルが少し遠いので、ライディングフォームをとると前傾姿勢になって足のかかとが若干浮きますが、腰がツラくならないちょうどよいポジション。車両重量は160kgありますが車体の重心がバランスよく、身長158cmの私でも楽に取りまわせます。
右側のハンドコントロールにセルスタートボタンがあり、イグニッションスイッチをONにしてボタンを押せば簡単にエンジン始動。キャブレター採用モデルですがチョークレバーがないので、キャブ本体に備わったスクリューでアイドリングを調整します。
ほどよく温まったところで再び調整。今やすっかり影を潜めてしまったキャブ車の儀式です。忘れかけていた動作でしたが、「そうそう、この感じ!」と体が思い出すような不思議な感覚を覚えました。
スタート後、スロットルを開けると単気筒の小気味好い振動と排気音を奏でながらスムーズに加速します。排気量197ccの空冷4ストロークSOHC気筒エンジンはリターン式6段ミッションを採用。メーカーによると馬力は11.5PS/7500rpm、トルク1.34kgf/m/7500rpmと扱いやすいスペックです。歯切れのよい単気筒エンジンの乗り味と、スポーティーなライディングポジションの相性がバッチリ! タウンユースでの機動力や優れた利便性を発揮しそうです。
カジュアルにバイクライフを楽しめるテイスティシングル
タイの道路事情によるものなのかもしれませんが、前後サスペンションは柔らかめで幅広い路面状況に対応したものであることが伝わります。ポジションの前傾はさほどキツなく、前後17インチホイールとのバランスもよくて安定感バッチリ。操作性もよい素直なハンドリングで、街中でもストレスなく走れます。フロントブレーキは油圧式のダブルディスクを採用していて高い制動力を発揮。うまく使いこなせば、混雑しがちな街中でも機敏に走れそうです。

またスペック上では非力かと思ったエンジンですが、実際にはスムーズでフラット。5速で100km/hを出してもまだまだ余裕があり、直進安定性もあるので高速道路でも安心感があります。シングルらしいトコトコ感が楽しく、気負いなくエンジンフィールを味わえるで、高速道路を利用したツーリングにも使えそうです。
トータルの印象はレーシーというよりカジュアルなストリートスポーツという感じ。扱いやすくて気負わずトコトコ、軽快にスイスイのどちらも楽しめそう。感覚に訴えかけてくるようなノスタルジックさも新鮮でした。
ルックスのスマートさも魅力でカスタムベースにもよさそう。キャブレター採用モデルだから吸排気のチューニングとセッティング次第で大化けする可能性も秘めていますよ! ちなみにカフェレーサースタイルが好きなら、セパレートハンドルとバーエンドミラーを採用した“ジェントルマンレーサー”200も、本体価格は39万9600円(消費税込)とリーズナブルなのでオススメです。
【了】









