ラテン系には二輪レースが合っているのか? スペイン人ライダードライバーが勝利した6月16日

FIMロードレース世界選手権第8戦カタルニアGPは、3クラスともスペイン人ライダーの勝利で幕を閉じました。他にもFIA世界耐久レースやFIA世界ラリー選手権でもスペイン人ドライバーが優勝しました。

何故スペイン人は、強いのか?

 スペイン人、彼ら熱い血潮が漲る(みなぎる)ラテン民族は、さまざまなレースで世界を席巻しています。過去レース界は、イギリス、ドイツ、イタリア、アメリカなどからチャンピオンが多く輩出されていました。

MotoGP 5連覇を目指すスペイン人チャンピオンM・マルケス選手

 スペイン人の世界チャンピオンは、ロードレース世界選手権において各クラス多くのチャンピオンを誕生させています。1969年のアンヘル・ニエト(13回)から始まり、リカルド・トルモ(2回)、ホルヘ・マルチネス(4回)、マヌエル・ヘレロス、アルフォンソ・ポンス(2回)、アレックス・クリビーレ(2回)、エミリオ・アルサモラ、ダニ・ペドロサ(3回)、アルバロ・バウティスタ、ホルヘ・ロレンソ(5回)、フリアン・シモン、マルク・マルケス(7回)、トニ・エリアス、ニコラス・テロル、マーベリック・ビニューレス、ポル・エスパルガロ、アレックス・マルケス、エステぺ・ラバト、ジョアン・ミル、ホルヘ・マーティンです。Repsol Honda TeamのM・マルケス選手は2019年シーズンもランキング首位につけています。

 スーパーバイク世界選手権(SBK)では、2011年にドゥカティ1198Rを駆ったカルロス・チェカが唯一のチャンピオンです。ちなみに日本人もロードレース世界選手権では、1977年片山敬済氏が350ccクラスでチャンピオンを獲得して以来5人輩出しています。

 二輪レース界では巨大勢力のスペイン人も四輪の世界選手権では成績が出てはいません。今回WECで優勝したフェルナンド・アロンソ選手(2005,2006)がF1で唯一のスペイン人チャンピオンであり、世界選手権ラリーでは、カルロス・サインツ(1990,1992)が唯一のスペイン人チャンピオンドライバーです。

 そして2019年6月15日に決勝が行われた世界選手権では、FIA世界耐久選手権(WEC)第8戦ル・マン24時間レース、FIM MotoGP世界選手権第7戦カタルニアGP、FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリー・イタリア サルディニアで見事スペイン人たちが勝利しています。

TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車

 世界耐久選手権では、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車をドライブしたフェルナンド・アロンソ選手が2年連続でル・マン24時間優勝、MotoGPでは、Repsol Honda Teamマルク・マルケス選手が今季4勝目、Moto2はM・マルケス選手の弟Estrella Galicia 0,0 Marc VDSアレックス・マルケス選手、Moto3はLeopard Racingマルコス・ラミレス選手、世界ラリー選手権では、ヒュンダイ i20 クーペ WRCをドライブするダニ・ソルド選手がカテゴリーの違うレースをそれぞれ制しています。

6月16日に決勝が行われた各レースの優勝コメント

 ・TOYOTA GAZOO Racing フェルナンド・アロンソ選手(WEC)

フェルナンド・アロンソ選手

「2度目のル・マンで勝利を上げられて最高の気分ですが、この勝利は全く予測していませんでした。今回、我々は7号車に対して勝てる速さは持っていませんでした。今日の結果は運が大きく影響しましたし、それはモータースポーツの一面でもあります。私は彼らチームメイトをチームメイト以上の、友達と感じています。彼らは勝利にふさわしかったですが、勝利の女神は我々を選びました。我々の目標は世界チャンピオン獲得であり、それを達成出来たことを本当に誇りに思います」

 ・Repsol Honda Team マルク・マルケス選手(MotoGP)

マルク・マルケス選手

「リアタイヤにソフトを選択し、序盤からプッシュしました。タイヤをオーバーヒートさせないようにしながら、安定したペースで周回を重ねました。今週末はチーム全体がとてもいい仕事をしてくれました。セットアップに一生懸命に取り組み、レースに向けてしっかりと準備をしました。レース中には、ドヴィ(ドヴィツィオーゾ)になにかがあったことをチームが教えてくれたので、とにかくプッシュして自分のペースに集中しました。完ぺきな戦略でした。応援に来てくれたファンに『ありがとう』と伝えたいです。弟と一緒に優勝を祝えるのは特別なことです。アレックスも今週末はいい走りをしました」

 ・Estrella Galicia 0,0 Marc VDS アレックス・マルケス選手(Moto2)

アレックス・マルケス選手(2018年)

「今季3回目の優勝を達成し、さらにチャンピオンシップリーダーになることができてとてもうれしいです。2列目からのスタートは簡単ではありませんでした。1コーナーではほかのライダーと接触があり、少しタイムを落としました。今大会は、安定した走行と、ミスをしないことが重要でした。特に10コーナーはミスをしないように集中しました。ルティの後ろにいたとき、僕の方が少し力がある感じがしました。チャンピオンシップをリードすることができました。チームのためにも、とてもうれしいです」

 ・Leopard Racing マルコス・ラミレス選手(Moto3)

マルコス・ラミレス選手

「今の気持ちをうまく言葉で表現することができません。この日のために一生懸命がんばってきました。シーズン序盤はとても大変でしたが、この結果を本当に待っていました。自分自身を常に信じて最後の最後までプッシュすれば、夢は叶うということを感じました。僕のシーズンはここからスタートです。これからもこうした結果を出していきたいです。家族やチーム、僕をサポートしてくれているすべての人に感謝しています」

 スペイン人の気性は、二輪レースに適しているのでしょうか。これからもスペイン人ライダーやドライバーから益々目が離せません。

【了】

この記事の画像をもっと見る(8枚)

画像ギャラリー

最新記事