夢のエンジンと謳われたロータリー式!! 国内二輪メーカーで市販に漕ぎ着けたスズキ「RE-5」とは?

スズキの「RE-5」は、1974年に発売された国内二輪車唯一のロータリーエンジン搭載車です。斬新なスタイリングはイタルデザインを設立したジウジアーロ氏が手がけています。

国内二輪メーカー唯一のロータリーエンジン搭載市販車

 1974年に登場したスズキ「RE-5」は、国内バイクメーカーで唯一販売されたロータリーエンジン搭載車でした。ロータリーエンジンといえばマツダが世界的にも知られていますが、スズキも実用化に成功し二輪車を販売していました。

スズキ「RE-5」(1974)

 RE-5は、国内で販売されることなく輸出仕様のみ海外で展開、オイルショックの影響で生産期間も短く数奇な運命を辿ったモデルです。

 RE-5の車体は、バック・トゥ・ザ・フューチャーに登場するデロリアンDMC12などをデザインしたジウジアーロ氏が行い、斬新で個性的なスタイルも手伝い、世界的に話題となりました。目が引く装備としては、メーターが透明の円筒型容器(前期モデル)に収められています。

水油冷ヴァンケル式シングルロータリーエンジン搭載

 RE-5には、最高出力62ps/6500rpm排気量497cc水油冷ヴァンケル式シングルロータリーエンジンが搭載されています。RE-5の開発には、スズキ社内から20-30人のプロジェクトチームが編成されます。ロータリーエンジンから発する熱を処理するために初採用された油冷システムは、後のGSX-Rシリーズに受け継がれます。車両重量は230kgです。

 海外では1972年にザックス製ロータリーエンジンを搭載し発表されたハーキュレスW2000や英国のノートンが水冷式ロータリーエンジン搭載車コマンダー(1988)などを販売していました。

 国内二輪メーカーでは、カワサキ「X-99プロトタイプ」(1974)、ヤマハ「RZ201コンセプト」(1972)、ホンダ「A16/24」(1975)などが開発されていましたが、市販には至っていません。

【了】

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