憧れのアメリカ横断バイク旅! ジェイムス・ブラント「ボンファイアー・ハート」

2005年に全米、全英ともにシングル・チャート1位を記録した「ユア・ビューティフル」の生みの親は、イギリス出身のシンガー・ソング・ライター、ジェイムス・ブラント。シングル「ボンファイアー・ハート」は、バイク旅の良さを感じさせてくれるミュージックビデオです。

シングル「ボンファイアー・ハート」

「ユア・ビューティフォ~、ユア・ビューティフォ~♪」鼻にかかった甘い声で歌い上げられる、切なく耳に残るラブソングを覚えているだろうか? 2005年に全米、全英ともにシングル・チャート1位を記録し、日本でも資生堂「TSUBAKI」のテレビCMに起用されたほど大ヒットした曲なので、きっと耳にしたことのある人も多いだろう。

ハーレーダビッドソンに乗り疾走するジェイムス・ブラント

 この「ユア・ビューティフル」の生みの親は、イギリス出身のシンガー・ソング・ライター、ジェイムス・ブラント。今回紹介するのは、世界的な大ヒットから約9年後にリリースされた4枚目のアルバム『ムーン・ランディング』からのシングル「ボンファイアー・ハート」だ。ボンファイアーとは英語で、木を組んで野外で燃やすキャンプファイアーのような大きなたき火や、夜空に打ちあがる花火のこと。大きくパチパチと音を立てて勢いよく燃え盛る炎のイメージが、このカントリー調のポップスを暖かく、力強いものにしている。

 アメリカはワイオミング州の国道26号線上にあるデュボワという町で撮影されたこのミュージックビデオは、ジェイムスがカスタマイズされた「2007 ハーレーダビッドソン・ナイトスター」にまたがるところから始まる。元は軍人だったというジェイムスは、飾り気のない年季の入った革ジャンに身を包み、さっそうと田舎道を走り出す。ドキュメンタリー風の淡々とした映像で、ジェイムスの旅が描かれていくが、背景に映し出される壮大な自然は、映画「イージー・ライダー」のワンシーンを思い出させるようなインパクトがある。

 ジェイムスは昔ながらの一眼レフカメラを携え、道中で出会ったいかついバイク乗りたちや、町の子供たち、人生の大先輩たちなどの姿をフィルムにおさめていく。ジープに箱乗りしたセクシーなギャルたちに並走してハイタッチしたり、いかついバイク乗りたちにまじってツーリングを楽しんでみたり、はたまた警察に止められてしまったり……。

 そして最後には、夕暮れのなか地元のパブで行われた若い2人の結婚パーティで、旅で出会った仲間たちと盛り上がる。実はこのラストシーンは撮影隊がいたパブに偶然、その日結婚を祝う予定だった地元の新婚カップルが訪れたので、急きょ撮影されたものだという。「君が僕のハートに火をつけるんだ」という歌詞そのままに、最後は新郎新婦のハッピーなウェディング・ダンスで締めくくられ、見ているこちらも心が温まるビデオに仕上がっている。

ハーレーダビッドソン・ナイトスター

 みずみずしいボーカルと軽快なリズムが心地よいカントリー・サウンドにのせて映し出される、心あらわれるような雄大な自然や、暖かな地元の人々との交流。全編を通してバイク乗りなら一度は夢見るであろう、“アメリカ横断の旅”への憧れがひしひしと伝わってくる。それにしても、歌を口ずさみながら国道26号線を疾走するジェイムスの、気持ち良さそうなこと。バイク旅の良さをしみじみ感じさせてくれるこのビデオを見れば、週末は無性に旅に出たくなってしまうかもしれない。

【了】

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