長期放置のチョイ古「スーパーカブ50(カブラ50)」復活メンテ 汚れたボディにエンジンは不動状態 でも屋根下保管車は程度「良」!?

何年にも渡ってガレージに放置されたホンダ「スーパーカブ50」のフレーム番号から、2004年モデルの「C50LM4」で人気の「カブラ」スタイルです。雨ざらしにはならないビル1Fの吹き抜けガレージで湿気や砂ボコリが多く、指先で触れるとボディはカサカサ一歩手前の状態。そんな車体を友人が購入したので、復活メンテナンスをお手伝いしました。

汚いままではメンテにもチカラが入りません

 人それぞれ、考え方に違いはありますが、「走ってナンボ!?」である以前に、バイクは「美しくありたい」という考え方もあります。どんなバイクでも、調子が良く、しかも美しいに限ったことはありません。キレイなバイクであれば、「積極的に手入れしたい気持ち」になれるものだと思います。それがライダー心理のような気がしますが、いかがでしょう?

 そのような意味でも、始めにやるべきことがあります。仮に、放置され続けていたバイクだとすれば、積もったホコリや汚れを落とすことから始めるべき。そうです、バイクの洗車から始めましょう。

エンジン始動を目指すメンテナンスの前に、車体の汚れを取り除き、まずは美しくすることから始めました。ここまでキレイになれば、どこを触れても汚れることが少なくなり、メンテナンスの進行も確実に良くなります
エンジン始動を目指すメンテナンスの前に、車体の汚れを取り除き、まずは美しくすることから始めました。ここまでキレイになれば、どこを触れても汚れることが少なくなり、メンテナンスの進行も確実に良くなります

 ビルの1階が吹き抜けの駐車場になっていて、この「スーパーカブ50(カブラ50)」はそんな駐車場で数年間放置されてきました。

 ビル内ということもあるので、雨ざらしにはなりません。しかし、風が強いと落ち葉やゴミの吹き溜まりとなってしまい、砂ボコリなどでバイクが汚れ、その汚れに湿気が加わり、クロームメッキ部品の各所には点サビが発生しています。放置した分だけ、輝きが減っている状況でした。

 見た目の汚れだけではなく、エンジンも不動でした。そんな車両を友人が購入したので、復活メンテナンス=クリーンナップとエンジンメンテナンスをお手伝いすることになりました。

 車両をガレージに運び込み、高圧洗浄機でボディを洗い流します。その後、サビ取りケミカルをスプレーして、特に目立つサビを可能な限り除去しました。油汚れやアルミ部品の腐食(特にエンジン周り)も、スプレーケミカルを使ってサビ汚れを分解しつつ、水道水で徹底的に洗い流しました。

洗車しにくいので前カゴは取り外す。これが駐車場でゴミ箱になっていたので、このバイクが無くなると次は誰のカゴがゴミ箱となるのか? バイクはキレイに乗りましょう!!
洗車しにくいので前カゴは取り外す。これが駐車場でゴミ箱になっていたので、このバイクが無くなると次は誰のカゴがゴミ箱となるのか? バイクはキレイに乗りましょう!!

 クロームメッキ部品、特にマフラーやエキパイへは点サビが発生していましたが、防錆潤滑スプレーを大量に吹き付けて、点サビに馴染ませてからファイン仕上げで粒度が細かなボンスターを使って、やさしく擦ることで点サビを落としました。

 クロームメッキの部品は、一度キレイになっても、放置してしまうことで再びサビやすい特徴があります。輝きを維持するためには、艶出しケミカルやワックス、サビの発生を防ぐクロームメッキの保護ケミカルを説明書通りに利用することで、クロームメッキ独特の風合いや輝きを維持できるようになります。

 車両を引き上げてきた当初と比べれば、かなりの美しさ、輝きが復活しています。ここまで輝きを取り戻せば、「エンジン始動チャレンジ」も気楽に行えるようになると思います。

 車体が汚れたままで作業進行すると、どこに触れても汚れが付着し、気分的にも今ひとつだと思いますので、やっぱり美しさは、何よりも重要だと思います。

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Writer: たぐちかつみ

フリーランスライター。バイクも作る国内自動車メーカーの生産技術開発部門を経てから大人向けのバイク専門誌「クラブマン」誌へ合流。同誌のメンテナンスコーナーが縁で、1995年春には「モト・メンテナンス」誌を創刊し編集長を務めた。同誌休刊後の2019年秋からは、内外出版社にて「モトメカニック」誌を創刊。現在も同誌編集長を務めている。

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