マスク姿の白バイ隊員を見て『月光仮面』を思い出す! ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.46~

コロナウイルス感染拡大に伴い、白バイ隊員もマスクを着用し職務を行っています。その姿を見て思い出したのは「月光仮面」。放送時間には、銭湯から子供の姿が消えるほど圧倒的な人気を誇っていました。

白バイ隊員もマスク必須の時代到来!?

 白バイ隊員もマスクをする時代なのですね。

湘南の海岸線を貫く国道134号線はそれほど速度を出せるエリアもなく飛ばす人もいない。というのに、物陰に隠れて善良に市民を狙う白バイ隊員のマスク姿見て、物悲しく思えた。そして同時に「月光仮面」を思い出してしまったのだ。

コロナウイルス感染拡大後、マスクを装備した白バイ隊員を多く見かけます

 月光仮面の名を聞いて、その姿を遽に思い浮かべられる人も少なかろうと思う。昭和33年から1年間だけテレビ放映された冒険活劇番組だからだ。僕が生まれる前であるにもかかわらずイメージできたのは、その番組は圧倒的な視聴率をほこり、その後はアニメ化やフィギュアの制作など、長年に渡ってヒーローとして存在していたからである。

主人公の月光仮面は、白いマントで頭と口を覆い、白縁のサングラスをかけて登場する。善良な市民が襲われれば、どこからともなく白いバイクに乗って現れるのだ。

拳銃を乱射し、敵をなぎ倒すものの、けっして命を奪うことはせず悪漢を退治してくれるという正義の味方だ。その後のウルトラマンや仮面ライダー誕生の引き金になったのはたしかであろう。スーパーヒーロー番組の前身ともいえるのだ。

白バイ隊員をみて月光仮面を連想してしまったのはもちろん、その活躍ではなく見た目である。

放送時間には銭湯から子供が消えた、という社会現象を巻き起こした。最高視聴率は66%を超えたというから驚きである。

ホンダ「DREAM C70」(1957)

 月光仮面が乗るバイクは、毎回のように車種が異なるのだ。バイクはホンダから提供されていたという。だが、ホンダのカブだったり、ドリームC70だったりと様々である。ベンリィC92が登場したこともある。だが仮面ライダーが乗るバイクほどは改造されてはおらず、フレームやタンクを白く塗っただけにとどまる。羽が生えたりカウルが物々しくなったのは、その後にアニメ化されたり高視聴率によって続編が作られてからだ。

それにしても、スーパーヒーローが颯爽と乗って現れるバイクがコロコロと変わるのも面白いものだ。徐々に戦闘力が高められた……といったストーリーがあるのだろうか。

月光仮面の番組を巣篭もりしながら観てみようかと思う。

【了】

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Writer: 木下隆之

1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。

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