ヤマハ「MT-07」がマイナーチェンジ 2021年型の第3世代「MT」シリーズはいっそう個性的なスタイリングに

ヤマハは排気量689ccの水冷並列2気筒エンジンを搭載するロードスポーツモデル「MT-07 ABS」をマイナーチェンジし、欧州向けに発売します。日本では2021年春以降発売予定です。

デザインやエンジンを刷新、ブレーキ強化など第3世代「MT-07」登場

 ヤマハ発動機株式会社は、排気量689ccの水冷並列2気筒エンジンを搭載するロードスポーツモデル「MT-07 ABS」をマイナーチェンジし、欧州向けに発売します。また、日本では2021年春以降発売予定と発表しました。

ヤマハ「MT-07」(2021年型)

 “クロスプレーン・コンセプト”(慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想)を継承し、最高出力54kW/8750rpm、最大トルク67N・m/6500rpmを発揮する新しいエンジンは欧州自動車排ガス規制「EURO5(ユーロファイブ)」に適合し、エアダクト、排気系、ECUなどの仕様変更、FIセッティング最適化など、スロットル微開の低速域でのリニアなレスポンス特性に磨きをかけています。また、フロントブレーキディスクの大径化、それにともなうフロントフォークのアウターチューブの形状も変更されています。

 スタイリング面では、燃料タンクカバー周りのデザインを一新。構成パーツを減らし、フレームカバーをアルミダイキャストから樹脂製に変更しています。ニーグリップ部の形状と立体感はスポーツ走行時のホールド感に貢献し、新たに採用されたアルミ製テーパーハンドルバーは左右幅が32mm広く、ハンドル高を12mm高く設定し、ゆったりとした乗車姿勢を確保しています。

 特徴的なフロントマスクのデザインは、Hi/Lo一体型のバイファンクションLEDヘッドランプおよびLEDポジションランプ、フラッシャーランプを採用しています。またコントロールユニットをタンデムシート下に設置することで、よりコンパクトな印象となっています。「MT-07」としては、フラッシャーランプとポジションランプにLEDを採用するのは初となります。

ヤマハ「MT-07」(2021年型)

 2013年の初代登場以降、2度目のアップデートで第3世代「MT」シリーズとしてスタイリングも進化した新型「MT-07」は、ヘッドランプ周辺の各パーツ類をエンジン中心方向に大胆に寄せ、MTらしい引き締まった“塊”のイメージを再現しています。また、LEDポジションランプにはイニシャル「Y」モチーフを取り込み、第3世代「MT」シリーズの象徴としています。

 なお、シート高は805mm、車両重量は184kg、燃料タンク容量は14リットルです。

【了】

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